女性が生き方や考え方をアップデートし、つよくしなやかな自分を目指すのに役立つ本を月に1冊紹介します。

平熱の理想は36.5〜37.1℃って知っていますか?

冷え性が改善されない――そう悩んでいる女性は少なくないと思います。たとえば、暖かい部屋に入ると頬は火照るのに、手足の末端は冷たいまま……。夏は普通に汗をかくのに、手先や足先はしんと冷えている……。

「ほとんどの女性に必要なのが『体温を上げる』ことだと気付きました。現代女性の多くは、不規則な生活や偏った食事などによって、平熱が35℃台という低体温化が進んでいるのです」(2ページより引用)

こう話すのは、著者で、美コア考案者・スポーツトレーナーの山口絵里加さん。
低体温という状態は、決していいことではありません。冷えによって血行が悪くなったり、基礎代謝が下がって痩せにくくなるといったデメリットは多くの人が知っているかと思います。
美容面だけでなく健康面においても、冷えはネガティブな影響を及ぼします。本書では「人は体温が1℃下がると免疫力が約30%低下する」という衝撃的なデータが紹介されています。
低体温の状態を改善し、平熱を理想的な36.5〜37.1℃くらいまで上げて代謝をアップさせ、美しくて健康的な体を手に入れる「美コア」メソッドとは一体どんなものなのか、本書からその一部をご紹介します。

日常でも取り入れたい、腹式呼吸とラテラル呼吸

「コア(体幹)」トレーニングをベースにした美コアでは、デトックス、バランス、シェイプと徐々に難易度が上がる3つのレベルがあります。デトックスはマッサージとストレッチがメインで、凝り固まった体をほぐすのが中心です。
バランスは骨盤調整を主とし、O脚やX脚、肩こり、腰痛などの体の悩みにアプローチします。シェイプは筋力強化を主目的とし、体を引き締めたり、部分痩せしたい人向けです。すべてのトレーニングでは、腹式呼吸とラテラル呼吸の2つの呼吸法を実践します。
腹式呼吸は馴染みがある人も多いかと思います。息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹がへこみ、横隔膜が大きく動くのが特徴。対してラテラル呼吸は息を吸うと肋骨が左右に広がり、息を吐くと広がった肋骨が元に戻るのが特徴。

「トレーニングをすることは大事ですが、じつは、普段から体幹と呼吸を意識するだけでも体は確実に変わります」(20ページから引用)

呼吸が浅くなっていたり姿勢が悪くなっていたりするのに気づいたら、上記の呼吸法を実践するとともに、背筋を伸ばして胸を開いて姿勢を正して「整えるクセ」を身に着けたいものです。

生活習慣から整えて、燃焼しやすい体をつくる

美コアのトレーニングの具体的な方法は、書籍や動画などで見ていただくのがわかりやすいので、ここでは省きます。代わりに本書で紹介されている、美コアと併せて実践したい生活習慣を2つ取り上げます。

立ち姿を整える

普段立っているときに、ひざは内側と外側、どちらを向いていますか? 今立っている人はひざの向きをチェックしてみてください。座っている人はいつも通り立ってみてください。山口さんが紹介する美しく正しい立ち方はこちら。

「両足の親指とかかとをくっつけて、両ひざを外側にまわすように立ってみてください。ひざを外側にまわすことで、自然にお尻の筋肉を使うようになるのです。この立ち方のくせをつけるだけでヒップアップ効果も期待できます」(21ページより引用)

答えは「外側」でした。こうすると確かにお尻がキュッと寄り、お尻の筋肉を自然と意識することになります。お尻の筋肉は下半身の大きな筋肉のひとつ。ここが意識できると骨盤が自然と正しい位置に向き、姿勢がよくなるというわけです。

「今の自分」に必要なたんぱく質の量を正しく知る

健やかな体を作るのに欠かせないたんぱく質。不足すると筋肉量が減って基礎代謝が下がってしまい、いいことがありません。ただ、摂りすぎればいいというわけでもありません。1日に必要なたんぱく質の量は、運動する頻度や量によっても変わります。
たとえば、体重が50kgでほとんど運動しない人なら、体重に1.0をかけた量(50g)が1日のたんぱく質摂取量の目安になります。週1〜2回運動する人なら体重×1.2、毎日運動する人なら体重×2.0、という風に目安となる計算が紹介されています。そのときどきの自分の運動状況によって、細かく調整したいものです。
ちなみに、本書を見ながら美コアのトレーニングを実践したところ、心地よい疲れがやってきます。バランスでもじんわりと汗をかき、体の内側からぽかぽかしてきます。さらに一番ハードなシェイプをやってみると、暑い! と感じるほど。
ヨガマット1枚分のスペースがあれば、自宅にいながらにして取り組めるので、ジムに通うお金や時間もカットできます。

無理しすぎないトレーニングを通じて、健康的で美しい体を保ちたいすべての女性たちにおすすめの1冊です。