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いくつかの調査によれば、現代の日本社会は人との結びつきが弱く、特に男性は「友人などと一緒に時間を過ごすことのない人」の割合が他の先進国と比べて突出しているという。確かに他者とのコミュニケーションは人間にとって大切なものだが、一方で「孤独」を楽しむ文化もある。実際のところ、彼らは「孤独」を感じているのだろうか。あるいは、「孤独」を楽しんでいるのだろうか。あるいは、「孤独を楽しんでいる」と強がっているのだろうか。(取材・文/藤井弘美)

文化なのか? 時代なのか?
一緒に過ごす相手のいない日本人男性

 3月初旬、文春オンラインの「なぜ日本のおじさんは『世界一孤独』なのか?」という記事が話題となった。この記事によれば、人々の信頼関係や結びつきを表す「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」(イギリス・レガタム研究所/2017年版)について、日本は149ヵ国中、101位。先進国中では最低という。

 さらに、「友人や同僚もしくはほかの人びとと時間を過ごすことのない人」の割合は、21ヵ国中、日本の男性が最も高かった。スウェーデン人男性約1%、アメリカ人男性約4%などに比べて、日本人男性は16.7%……。

 とはいえ、「おひとり様」の言葉もあるように、一人で趣味や活動を楽しむ生き方を「孤独」とは言い切れない。一人の方が充実した時間を過ごせる人も、もちろんいるだろう。孤独は健康リスクを高めるという報告もあるが、一人の時間を「孤独」と感じていない人もいるはずだ。日本社会の構造上孤独に陥りやすいという「おじさん」たちに的を絞って、その本人たちの本音を調査した。

人望厚くコミュ力のかたまり
社の名物おじさんは何を思う

 広告代理店に勤務するAさん(48歳男性)は社内で非常に目立つ存在だ。垢抜けていて、部下の信頼は厚く上からの覚えもめでたい。彼がかかわる案件はどこか華やかな印象をもって受け入れられる。明るい性格なので自然と人が集まってくるような人物である。

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