「いびきかいてたよ」と彼に言われショック!枕から診療まで“いびき対策”のすべて

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 寝ているあいだのことだけに、自分ではなかなか気づけない「いびき」。どんなに気持ちのいい朝を迎えても、パートナーから「いびきすごかったよ」なんて言われた瞬間、気分が沈みますよね。

「今日だけはいびきをかきたくない!」という日にかかずに済む方法はあるの? そもそも、女性はいびきをかかないって本当!? いびきにまつわる疑問を、 前回までの「インフルエンザ」「花粉症」に引き続き、「池袋大谷クリニック」院長で医学博士の大谷義夫先生に聞いてみました。

◆若い女性はいびきをかかないって本当?

――なぜ寝ているあいだにいびきをかくのでしょうか?

大谷義夫先生(以下、大谷)「横向きの重力がかかって鼻から喉にかけての『上気道(じょうきどう)』が狭くなると、そこを通る空気が振動して音が鳴ります。それが『いびき』です」

――いびきをかきやすい人の特徴などはありますか?

大谷「ありますよ。多くは太っている人。脂肪で上気道が狭くなるので、いびきをかきやすいです。あとは、口呼吸で寝ていたり、あごが小さかったり、扁桃腺が大きかったりして、寝ているあいだの空気の通り道が狭くなっている人や、鼻炎などで鼻詰まりがある人も、いびきをかきやすいです」

――女性はいびきをかかないときいたのですが、本当ですか?

大谷「女性ホルモンのひとつ『プロゲステロン』には上気道を広げてくれる働きがあるため、女性のほうがいびきをかきにくいですね。若い女性の睡眠時無呼吸症候群が少ないのもそのため。

 ただ、年齢を重ねてプロゲステロンの分泌量(ぶんぴつりょう)が減ってくると、いびきや睡眠時無呼吸症候群になる率は男性と同じくらいになります」

◆大きないびきは要注意…病気のサインかも!

――いびきは、何か病気と関係があるのですか?

大谷「軽いいびきは心配いりません。逆に、ある程度大きくて止まるいびきは睡眠時無呼吸症候群サインのことが多いです。

『睡眠時無呼吸症候群』は、昼間眠たかったり、仕事の効率が落ちたりするほか、合併症として、血圧が上がる、代謝が落ちて糖尿病になる、コレステロールが上がる、不整脈、脳梗塞、将来の認知症などのリスクが上がる恐れがあるので、気になる場合は早めに検査を受けたほうがいいでしょう」

――自分のいびきの大きさをチェックする方法はありますか?

大谷「同居の家族がいれば、いびきの大きさや、途中で止まっていないかを確認してもらうのがいいと思います。最近はアプリも出ているので、それで録音している人も多いようですね。

 睡眠時無呼吸症候群の心配がある場合は、病院で貸し出す小型の検査キットで、保険診療内でチェックすることもできますよ。鼻にセンサーをつけて2晩寝るだけで、睡眠時無呼吸症候群の有無や程度が調べられます」

◆どうすれば、いびきをかかないですむ?

――いびきをかかなくすることはできるのでしょうか?

大谷「耳鼻科チェックや睡眠時無呼吸症候群のチェックでいびきの原因をはっきりさせ、治療することではないでしょうか。

 鼻や喉が問題なら、投薬や点鼻、レーザーなどで狭いところを広げたり、軽度の睡眠時無呼吸症候群であれば、対応している歯科で下あごを出すマウスピースを作ってもらったりと、最近は手術を伴わずにできることがほとんどです。

 でも、軽いいびきは誰でもかくし、病気ではないので、気にしなくていいと思いますよ」

――でも女性は『今日だけはいびきをかきたくない!』という日もあるのです。そんなとき、即効性のあるいびき対策はないでしょうか?

大谷「横向きで寝れば上気道への圧迫が少なく、いびきをかきにくいですが、たいがい寝返りをうつので、効果は最初だけですね(笑)