マツダ・CX-8(写真: マツダの発表資料より)

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 マツダが新型CX-8を発売したのが昨年12月14日で、予約販売を受け付け始めてから半年たっている。しかし、未だに売れている。納車は、現時点では2カ月半から3カ月とのこと。大型の車体ながら人気を博している理由は何なのか?マツダの販売戦略で、ミニバンを廃止して世界的流れのSUVに絞ったことは、これからも持続して効果をあげられるのかに注目だ。

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 マツダ・CX-8の中でも人気は「プロアクティブ」にあるようで、先進安全装置が取り揃えられていることが、かなりの商品力アップにつながると見える。価格は約320万〜420万円。

 エクステリアについては各人の好みなので評論は難しいが、世界的にSUVタイプのデザインを好むのはどうしてなのだろうか?ミニバンは、運転手以外の立場では使い勝手は最高だが、スタイルは商用車のようだ。SUVはその点「スタイリッシュ」と感じる人も多いようで、マツダの戦略は間違っていないと見てよいだろう。ミニバンに匹敵する8人乗りを実現し、運転者の車を駆る喜びもある程度満足させて、「お父さんとお母さんと子供たち」にそれぞれある程度の満足感を与えているのだろう。

 筆者個人としては、SUVの機能として、日常的使用に際して「最低地上高が高い」ことに注目している。それは、国道への出入り口などかなり厳しく制限されている場所で、1段高くなった歩道の縁石への乗揚げの心配だ。スーパーなどへの出入りに邪魔になる事実があり、SUVの最低地上高が高いことは、事故を防ぐ意味で余裕を作っているからだ。これは乗ってみると意外にありがたいことで、出入りで他車とのすれ違いでも、大変有効だ。

 マツダの基本戦略が当たっているとしても、人気の秘密は「安全装備」だけではないであろう。インテリアも好評で、仕上げの質感も向上している。やはり装備品などを含めて総合的に好評なのであろう。そして、もう1点注目してほしいのが、マツダが力を入れている外装の色合いだ。マツダは「色」で売れていく実態に注意して、数々のオリジナルの色彩を作り上げてきた。それは「車の購入決定権を持つ女性」に受けていることは確かだ。

 そして、車を知る者たちに注目してほしいのは、パワートレーンだ。クリーンディーゼル・エンジン SKYACTIV-D 2.2のみの設定が意味するものは、マツダの現在の営業政策の戦略ばかりではなく、近い将来の排気ガス、燃費規制に対するスタンスを見るのに参考となる。マツダの省エネに関する企業戦略を推察してほしい。