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龍馬流で会いに行く 鈴木宗男氏インタビューを終えて

【PJ 2005年10月19日】− 10月18日のPJオピニオン「新聞週間:毎日新聞のなぜ、どうしてが知りたい!」の中で、大手マスコミは、加盟する記者クラブからの流される情報に対しての検証が不十分なこと、被疑者の取材や紙面上で逮捕・起訴された裁かれる側の主張が皆無であることをPJニュースは指摘した。鈴木宗男衆議院議員のケースはそのうちのひとつだ。対談して感じることは、「疑惑のデパート」と名づけたマスコミの怠慢さだった。

 鈴木さんインタビューの前日、知人から「ムネオにだまされないように」という忠告を受けた。どんな評判があろうと無かろうと、人物に会って話してみなければ、その人物はわからない。まさしく、尊皇攘夷で日本中が沸騰している中、開国を唱え「奸族」呼ばわりされていた勝海舟に会いに行った坂本龍馬の行動を心がけたい。故司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中では、千葉重太郎と勝海舟を斬りに出かける。暗闇で待ち伏せするような姑息な手段を用いず、白昼正々堂々と尋ね、話を聞いた上で、日本の国を危うくする「奸族」であれば容赦なく斬るという話だ。

 陳情者で溢れる鈴木事務所で「どんな男であるか」と入り口から鈴木さんを伺った。鈴木さんは陳情者ひとりひとりに、しっかりとアイ・コンタクトを取りながらあいさつを交わしていた。若き日の豊臣秀吉のように、愛嬌があり人を惹きつける魅力がある。人を選ばず、手をぬかない。それが政治家だという一面はあるにしても、陰から見ていても全身で相手に対峙している。秀吉は鈴木さんの尊敬する人物で、単に憧れているだけでなく、その長所を身につけているようだ。

 鈴木宗男議員が「疑惑のデパート」なのかどうかを探るのは、今回のインタビューの大事なひとつだった。記者の「龍馬流」人物の判断基準、人物が「夷険一節(いけんいっせつ)」であるかどうかで計ってみた。「夷険一節」の「夷」は「たいらか」と読み、運命が平穏のとき、「険」は運命が険しく厳しい逆境のときを表し、その順境・逆境にかかわらず、変わらなければひとかどの人物だ。法廷で闘い、ガンを乗り越え、新党「大地」を立ち上げ、議員に返り咲いたということから見ても、ただの人ではない。

 もうひとつの人物の判断基準、5000年の歴史を持つ漢民族が用いる「応対辞令」を鈴木さんに照らしてみた。「応対辞令」とは、身辺に起こってくる問題に即応し、きびきびと処理し、それらの問題に対して、自分の意見を表明できることだ。対談中での鈴木さんの主張には、耳を傾けざるえない反論や内容が数多かった。「疑惑のデパート」とレッテルを張る前に、マスコミがその検証を怠った感は否めない。また、鈴木さんが主張するように、マスコミが最初にレッテルありきで報道したのであれば許しがたいことだ。

 1時間程度のインタビューだけでは、鈴木さんの人となりや事件の真相を判断することは誰にもできない。長くつきあう中で、信頼関係を築ける「言動」と「行動」の一致にかなっているかどうかで判断していくしかない。国内ばかりか世界中で、毎日さまざまな事件が起こり報道される。人の噂や評判だけに左右されず、物事の本質を見極める「龍馬流」で事実を把握(はあく)することをこれからも実践していきたい。【了】

【注】この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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