日本代表MF大島僚太(左)

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 悔しい思いをしてきた。16年9月1日のW杯アジア最終予選UAE戦で先発デビューを飾りながらも、2失点に絡むなど本領を発揮するには至らず。そして、467日ぶりの代表戦となった昨年12月のE-1選手権では、10番を背負って先発出場しながらも前半27分に左太ももを痛め、途中交代を余儀なくされた。再び日本代表に名を連ねたMF大島僚太(川崎F)は、「まずはケガをせずに乗り切りたい」と力を込めた。

 前回の活動となったE-1選手権は国内組だけで臨んだ。チームメイトとは普段からJリーグで対戦しているため、「ある程度、僕の特長を理解してもらえている」と感じられたようだが、普段対戦のない海外組の選手には、「(自分の特長を)あまり分かってもらえていない部分はあると思う」ため、「コミュニケーションをとることが必要だと思う」と活動期間中にコミュニケーションを深めていこうとしている。

 W杯本大会のメンバー発表まで、残された時間は限られており、サバイバルレースを勝ち抜くには、今活動のマリ戦、ウクライナ戦でのアピールが必要不可欠。当然、大島自身も「アピールは大事」と“我”を出すことは重要だと話す一方で、「チームとしてのまとまりを欠いては良くないので、全員で2試合をしっかり戦わないといけない」と続けた。

「僕自身は個人でどうこうするというよりも、味方との距離を大事にしながらとプレーできればと思っている。攻撃面では味方同士が近い距離を取りつつ、人数を掛けながら崩すことや、つなぐことができればと思っている」

 2年前の夏、リオデジャネイロ五輪本大会を前に行われた親善試合で対戦した五輪ブラジル代表に、手も足も出ずに0-2の完敗を喫した。この時に感じたのは、「やっぱり、本戦でブラジルとやってみたかった」ということ。親善試合ではなく、世界を相手に真剣勝負がしたい――。だからこそ、「ロシアで国の威信を賭けて戦う、本気の場に出たい気持ちがある」と強い気持ちを持ち、本大会のメンバー入りを目指す。

(取材・文 折戸岳彦)


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