高木美帆【写真:Getty Images】

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強力オランダ勢を抑えて快挙…オランダメディア「またもや一番速かった」

 スピードスケートのW杯(ミンスク)は18日、女子1500メートルで高木美帆(日体大助手)が1分56秒36でオランダ勢の強敵を破って優勝。今季出場した5戦すべて制して自身初の種目別優勝を果たし、日本勢初の個人総合Vを達成した。圧巻の滑りを見せた高木に対し、スピードスケート大国オランダのメディアは「タカギは1500mで無敵」「またもや一番速かった」と称賛している。

 高木がまたも快挙を成し遂げた。得意の1500メートルで1分56秒36をマークし、平昌五輪銅メダリストの同走マリット・レーンストラ(オランダ)に0秒87差をつけて優勝。今季この距離では5戦全勝を果たし、日本勢初の総合優勝を達成した。先週制したオールラウンド選手権に続き、金字塔を打ち立てた。

 オランダ勢を破って果たした日本人の快挙に対し、スピードスケート大国のオランダメディアも賛辞を送っている。

 テレビ局「NOS」は「タカギは1500mで無敵、レーンストラは銀」と報じ、「タカギは最高のスケートシーズンを1500mの勝利で締めくくった。先週、アムステルダムのオールラウンド世界王者はレーンストラとの直接対決に勝利した。五輪ではブストに破れ銀で満足するしかなかったタカギだが、今シーズン参戦した1500mのW杯は全て勝利した」と称賛している。

前週のオールラウンド選手権では英雄ブストも賛辞「一番強い者が勝った」

 地元紙「テレグラフ」は「レーンストラは銀、ファンベークは銅」と母国オランダ勢を紹介し、「日本人のミホ・タカギがまたもやコースレコードを更新して一番速かった。彼女にとっては今シーズン5個目のW杯勝利だった」と言及し、W杯ランク1位を確定させた高木が賞金1万6000ユーロ(約200万円)を獲得したことを伝えている。

 前週のオールラウンド選手権でも日本勢初の総合優勝を果たし、五輪金メダル5個のイレイン・ブスト(オランダ)を破った。当時は31歳の英雄から「一番強い者が勝利した。私は2番目で一番の敗者」と称賛を受けるほど強さは際立っていたが、今シーズンの集大成で再び、大仕事をやってのけた。

 平昌五輪では金、銀、銅をコンプリートした高木。スピードスケート界で押しも押されもしないトップ選手に上り詰めた。(THE ANSWER編集部)