連載スタートはなんと今から約50年前!! それなのにドラえもんのひみつ道具には2018年の今見ても、夢と未来を感じさせるようなワクワク感があります。ドラえもん好きのサバンナ高橋茂雄さんが、未来を感じるひみつ道具を解説します!

ドラえもんが大好きな芸人として知られる、サバンナの高橋茂雄さん。ひみつ道具の中には、“リアルな未来”を感じるものがいくつもあると言います。

「ひみつ道具って、“あると便利”というタイプと、“おもちゃっぽいもの”の2通りがあると思うんですが、僕が欲しいと思うのは、便利系ですね。やっぱり藤子・F・不二雄先生が考えるひみつ道具は、科学を超えたところにあるというか、今でも届かない“未来”な感じがやはりする。とはいえ、ドローンはタケコプターに近いし、自動翻訳機なんかは、ほん訳コンニャクに相当接近してます。最近のテクノロジーの進化で、昔読んでいたときに比べたら、ものすごく現実味が出てきたと思います。時空を超えないタイプのひみつ道具だったら、いつか本当に作れるのでは!?  それこそ病気が治るひみつ道具を作ってもらって150歳まで長生きし、いろんなひみつ道具が出来上がるのを見届けたいです(笑)」

タケコプター

記念すべき第1話に登場するひみつ道具。気軽に空を飛べる道具で、時速80kmで連続8時間の運転が可能。体のどこにでも装着できるのが便利。充電式というシステムを’69年に描いていた藤子先生の未来志向に驚かされます! 「一人で飛んでるときに、スマホみたいに充電が切れたら大変!(笑) ドラえもんと共に使いたい。」(高橋さん)

1巻「未来の国からはるばると」(P.19)より

どこでもドア

その名の通り、ドアを開くだけで思い浮かべた場所どこにでも行ける扉。ドアノブに意思読み取りセンサーがついている。曖昧なことを考えながら開くと、とんでもない場所に飛ばされる危険も。「どんなに科学と化学が発展してもこれは作れないだろうな…。未来を超えたところにある道具だと思う。」(高橋さん)

12巻「ゆうれい城へ引っこし」(P.162)より

強力うちわ風神

エアコンの代わりに使ううちわとしてドラえもんが出した道具。「両手に持ってあおげば上手く飛べるかも?」というのび太の発想から、その方法で空を飛ぶ〈バタバタヒラヒラ〉という遊びが生まれた。「ヨットに乗って風を受けて旅をするときに、超便利。電気を使わないので、エコな時代にはいい道具。」(高橋さん)

デンデンハウス

カタツムリ型の1人用住居で、中は四次元空間で適度な広さで、空調も万全、快適空間のもよう。お尻に装着し、完全に入ったり半身を出したり。入ったままの移動も。「子供時代、おかんに怒られたとき避難したかった(笑)。すごく丈夫らしいのでシェルター的に便利。」(高橋さん)

9巻「デンデンハウスは気楽だな」(P.143)より

コンピューターペンシル

コンピューター内蔵で、使う人が寝ていても問題を解いてくれるペン。勉強にも仕事にも対応。マンガでは、普段勉強ができないジャイアンがテストで使い、逆に親に「不正をしたな」とバレるオチが。「“ズルしちゃダメだ”と使わないのび太は偉かった。ひみつ道具のそういう側面、リアルで好き!」(高橋さん)

桃太郎印のキビダンゴ

人間以外の動物であればなんでも、これを食べさせると言うことを聞くようになる。のび太がたまたま落とした一つを恐竜が食べ、すっかり言うことを聞くようになる、というエピソードが。「これは今の科学を持ってすれば、作れるような気が…。飼い主を認識してくれる餌、出ないかなぁ。」(高橋さん)

タイムマシン

のび太の机の引き出しに直結し、時間も場所も自由に行き来できる乗り物。ただ、行った先で、歴史や未来を変えるような言動はダメ。タイムパトロールに逮捕される。「個人的には歴史的な事件の写真を撮りに行きたい。でも撮った写真を人に見せちゃダメなんですよ。」(高橋さん)

1巻「プロポーズ作戦」(P.144)より

ムードもりあげ楽団

その人の今の気分に合わせて曲を演奏してくれ、その気持ちをより高めてくれる楽団。楽しいときはより楽しく、でも落ち込んでいるときはより落ち込むので、要注意。「これを引き連れてバラエティに出演したい。出演者も視聴者も楽しい、アゲアゲの番組ができますよ。」(高橋さん)

ポラロイドインスタントミニチュアせいぞうカメラ

撮影し現像すると、撮ったものがミニチュア立体になって出てくるカメラ。表面だけでなく、中に含まれているものまで再現されているところは、さすがに3Dプリンターでも叶わないポイント。「将来実現できるんじゃないかと思うひみつ道具の一つ。科学者の皆さん、頑張ってください〜!」(高橋さん)

石ころぼうし

これをかぶると、人々から石ころのように扱われる、という帽子。見えてはいるものの、何をしても周りの人から気にされなくなるが、同時に誰からも構われないという寂しさも感じる。「小さい頃も欲しかったけど、正直今も欲しい。街を歩いても気づかれないって芸人には最高(笑)。」(高橋さん)

ほん訳コンニャク

これを食べると相手の国の言葉が日本語に聞こえ、こっちの日本語が相手の国の言葉になって口から出る。宇宙人、動物、ロボットの言葉も翻訳可能。映画『のび太の日本誕生』では味噌味も登場。「言葉の違う人と通訳なしで喋るって全人類の夢。翻訳機械は作られているので、もうすぐ叶うかな。」(高橋さん)

たかはし・しげお 芸人。お笑いコンビ、サバンナのボケ担当。昨年公開された映画に引き続き、新作『映画ドラえもん のび太の宝島』で、史上初の2作連続声優を務める。

ドラえもん 全45巻 各410円(小学館)アニメもかわいいけれど、原作の絵もキュート。読むと幼い頃にタイムスリップして、胸がキュン。てんとう虫コミックス『ドラえもん』1〜45巻 各429円(藤子・F・不二雄/小学館)

『映画ドラえもん のび太の宝島』、ただいま公開中! 映画シリーズ第38作は、スティーブンソンの名作児童文学『宝島』をモチーフとした物語。のび太たちは、ノビタオーラ号で宝島を見つける冒険に出る。全国東宝系で公開中。

(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018

※『anan』2018年3月21日号より。写真・中島慶子 

(by anan編集部)