ラーニング機能も装備しており、視聴後に理解度テストやアンケートを実施することができる。理解度テストは合格ラインを設定でき、人事評価の指標のひとつにすることも可能だ。

教材を統一化し研修も効率よく
 澤嵜氏は、動画を使った反転学習の事例を紹介。学習者は、事前に学習用映像を見て予習をしておき、その後集合研修に参加している。「学習者が事前にポイントを示した映像を見ておくことで、分からないところなどを把握したうえで研修を受けるので、技術習得の時間が短縮できたとうかがっています。また、従来講師ごとにばらつきがあった指導内容が、共通のビデオ教材を利用することで統一できたと好評です」(澤嵜氏)。

 さらに、研修後のフォローアップとしても有効。学習者は現場で実践した様子を撮影してアップ。講師はその実践映像を見て、評価や修正点のアドバイスなどを行い、学習者はチェック映像を見て業務に活かすという流れだ。

 また、別の事例として海外展開をしているメーカーのメンテナンス研修を紹介。「販売会社によってばらつきがあったメンテナンスのレベルを底上げするため、viaPlatzを採用いただきました。ディスカッション機能を使って、ポイントの伝授や質疑応答などに利用されています。各国の販社の関係者が同じ画面を見ながら本社とのやりとりを見ることもできるので、効率のいい研修ができているようです」(澤嵜氏)

 viaPlatzを利用することで、技能伝承を的確に効率よく行うことが可能になるが、実は技能伝承で難しいのは、伝承すべき技能の抽出だという。伝承すべき技能が暗黙知の場合など、ベテランにとっては当たり前のことが、若手にとっては理解が難しくうまく伝わらないことがある。伝承すべき技能を抽出する作業は、社内のリソースだけでは意外に難しいことでもある。

 NTTテクノクロスには、「こころを動かすICTデザインラボ」というリサーチ、デザイン、人間工学などのアプローチでサービス・デザインコンサルティングを行う組織があり、このような技能伝承の抽出の悩みにも対応する。澤嵜氏は「技能伝承の必要性は感じているが、何から手を付けていいかわからないとお悩みのお客様も、ぜひご相談ください」と締めくくった。

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