米エヌビディアのジェンスン・ファンCEO Photo by Yoko Suzuki

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AI(人工知能)用の半導体で頭角を現した米エヌビディア。トヨタ自動車やソフトバンクグループなどと提携し、日本企業との協業も強化している。一介のグラフィックプロセッサーメーカーだった同社が、世界的に注目を集めるようになったのはなぜか。ジェンスン・ファンCEOが語る(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木洋子、インタビュー実施は2017年末)

日本はエヌビディアにとって
最も重要な市場になった

──現在のエヌビディアの事業の概況は。

 わが社の中で最も成長が速いビジネスは、1年で200%売上高が伸びているデータセンタービジネスです。これは、コスト削減の要因が大きい。本来AIがものを学習するために必要となる数百、数千台のサーバーを、数百個のGPU(グラフィックプロセッサー)で代替できるからです。これからもAIやディープラーニング(深層学習)が扱う計算量はますます膨大になることが予想され、この傾向は加速するでしょう。

 2番目に伸びているのはeスポーツやソーシャルゲームなどの成長に支えられたゲームビジネス。そしてまだ現状としては小さい事業が、自動運転車にまつわるビジネスです。僕は自動運転関連産業が「これまで全産業が目撃した中でも最大の産業になる」と確信しています。

 なぜなら、全ての動く機械は自動運転を行うか、部分的に自動運転機能を持つようになるからです。例を挙げましょう。フォークリフトを運転しようとしている人が、わずかな手先の動きだけで運転をできるような機能を持つとしたらどうでしょう。人類は「人類を超越した力」を持つことになります。エキサイティングですよね。これは、自動車だけではなく、トラック、バス、ドローン、トラクター、耕運機、ブルドーザー、水中掘削機など、動く車両や機械のすべてに応用可能です。

──日本市場をどう見ていますか。

 エヌビディアの事業の重点がITにあったときには、日本市場の重要性は薄かった。ただ、ゲームや自動運転が重要事業となった今、日本市場は当社にとって最も重要な市場になりました。運輸機械と自動車、製造業のオートメーションやロボティクスのリーディング企業である、トヨタ自動車、ファナック、コマツはすべて日本にいます。

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