在日米軍機が昨年1年間で6回の部品落下事故を起こした。一方、2012年からの約5年半で、自衛隊機は約120件の部品落下事故を起こしている。(イメージ写真提供:123RF)

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 今月13日、海上自衛隊のP3C哨戒機が青森県の八戸沖での飛行訓練後、複数の部品がなくなっていたことが伝えられた。中国メディア・新浪は17日、航空自衛隊機による「部品落下」が後を絶たず、このままではいつか大事故が起こる可能性があるとする記事を掲載した。

 記事はまず、在日米軍機が昨年1年間で6回の部品落下事故を起こしたと紹介。日本国内から困惑と不満の声が出ていることを伝えた。そのうえで「よく見てみると、部品の落下については日本こそが常連であることに気づく。2012年からの約5年半で、自衛隊機は約120件の部品落下事故を起こしており、そのうち半分はF15J戦闘機と関係あるのだ。ただ、多くが海上に落下していることもあり、ほとんど報道されないのである」としている。

 そして、「これらの落下事故の根本は、機体の老化や疲労という問題にある。日本のF15Jの性能はなかなかのものであり、大部分に改造が施されてパワーアップしている。しかし、その使用期間が長くなっている。もっとも、飛行機の寿命は就役年数ではなく飛行時間で計算するのだが、現在の日本における戦闘機の飛行負荷はいささか強すぎる状況だ」と指摘した。

 その理由について、「中国やロシアの戦闘機が頻繁にやって来て、その都度緊急発進をするからだ」と説明。頻繁化する緊急発進によって機体の消耗がさらに進んでおり、それが部品の落下につながっているのだとした。

 そして、「現在落下しているのは重要部品ではないのだが、飛行機の設計は相当に精密なものであり、部品の落下は紛れもなく異常な現象。いつか空中分解事故が起きないよう、今の日本は注意をしなければいけない」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)