和食チェーン各社が2月の売上を発表しており、順調な出店の続く「やよい軒」が好調な一方、「まいどおおきに食堂」のフジオフードシステムが伸び悩んでいることが分かった。

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■好調な出店が続く「やよい軒」

 2日、「やよい軒」などを運営するプレナスが2月の店舗売上高を発表した。前年同月比で、既存店の売上高が98.6%、全店の売上高が104.4%だった。

 既存店売上高が2月にマイナスとなったことで、2017年2月から1年を超えて13カ月連続で前年比マイナスとなった。ただし全店売上高は、サイト上で公開している2013年4月から丸5年間も前年比プラスが続いている。

 店舗数は、今期(2017年3月〜18年2月)開始時の331店から2月時で351店。同社の主力である「ほっともっと」と共に好調な出店ペースとなっていることが、全店売上高プラスが続く要因だろう。

■「大戸屋」は全店プラスを確保できそう

 9日、大戸屋ホールディングスが2月の月次売上高を発表した。前年同月比で既存店の売上高が101.2%、客数が102.7%、客単価が98.6%、全店売上高が102.1%だった。

 今期(2017年4月〜18年3月)の既存店は、客数、客単価ともにいま一つの月が多く、累計で売上高が99.4%、客数が99.5%、客単価が増減なしだった。2月の数字を3月まで続けたとしても、既存店売上高の浮上は難しそうだ。

 もっとも、期初4月時の店舗数350店(うち既存店307店)から、2月時の351店(うち既存店287店)を考慮すると、店舗の入れ替えを含めて全店売上高は前年比プラスを確保できそうな見通しのため、まずまず健闘をしていると言えそうだ。

■グルメ杵屋は既存店が堅調

 12日、「杵屋」「そじ坊」などを運営するグルメ杵屋が、2月の月次売上を発表した。前年同月比で、既存店の売上高が99.5%、客数が98.9%、客単価が101.0%、全店の売上高が98.8%だった。

 今期(2017年4月〜18年3月)は、9月(99.3%)と合わせて、2度目の既存店売上高がマイナスとなった。もっとも客単価は2013年5月から58カ月連続で前年比プラスが続いており、2・9月以外の売上高が堅調なので、通期の既存店売上高プラスは確保できそうだ。

 ただし、2月時の店舗数は392店で、期初4月(410店)から18店舗の減少。近年で最も多かった2014年11月時の452店から60店舗も減少している。どこまで店舗を減らすのかが気になるところ。

■サガミチェーンはキャンペーンが好調

 15日、「和食麺処 サガミ」「味の民芸」などを運営するサガミチェーンが2月の月次データを発表した。前年同月比で、既存店の売上高が100.3%、客数が98.8%、全店の売上高が100.4%、客数が99.2%、客単価が101.2%だった。

 今期(2017年4月〜18年3月)は、既存店、全店ともに客数が前年比でプラスとマイナスを行ったり来たりの状況ながら、客単価が前年比プラスとなっていることで、売上高は順調に推移している。上期(17年4月〜9月)累計は既存店売上高が102.1%、全店売上高が101.9%。12月から2月まで行った「SKE48タイアップ手羽先対決キャンペーン」もあり、下期はもう少し上乗せできそうだ。

 なお、店舗数は期初4月末時の143店(うち既存店138店)から、2月時で144店(うち既存店137店)と、大きな変化はない。

■「まいどおおきに食堂」は客数減が響く

 16日、「まいどおおきに食堂」「串家物語」などを運営するフジオフードシステムが2月度の月次報告を発表した。前年同月比で全業態の既存店売上高が96.2%、客数が93.4%、「まいどおおきに食堂」の既存店売上高が95.0%、客数が89.8%、新店を含めた全店売上高が97.8%だった。

 今期(2018年1月〜12月)は、1月が堅調(既存店売上高:100.9%、全店売上高:104.0%)な滑り出しだったものの、客数の落ち込みが響いて、全店売上高が前年5月以来の前月比マイナスとなった。

 2月時において、全店舗数837店中の436店を占める「まいどおおきに食堂」の既存店客数は、前年5月から10カ月連続の前年比マイナス。この2月の89.8%は、前年10月の88.4%に次ぐ悪い数字だった。また全業態の既存店客数も、前年9月から6カ月連続で前年比マイナスとなっている。