近年、デンマークの「hygge(ヒュッゲ)」や、スウェーデンの「lagom(ラゴム)」など、心地よくバランスのとれた生活を提案する北欧圏の概念が話題になっていますが、新たに注目したいのがオランダの「niksen(ニクセン)」です。

オランダ流の心の休養と回復方法

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niksenとは、次に何をすべきかをずっと考えたり、やるべき仕事を次から次へとこなしたりせずに、すべてをスローダウンすることです。(中略)現代社会に充満する「仕事と生産性に囚われた状態」から一息つくということです。

(「ライフハッカー(日本版)」より引用)

家事に仕事にと追われるように日々のタスクをこなす毎日。休憩タイムがあったとしても、無意識のうちにずっと考え事をして、頭の中はちっとも休まっていないということもあります。そんな自分の手綱を一旦ゆるめて、意思をもって「何もしないこと」を実践し、すこし強制的にリフレッシュするというのが「niksen」の考え方のよう。

でも、ストレスや燃え尽き症候群の改善に取り組む団体「CSR Centrum」でコーチを務めるCarolien Hamming氏いわく、実践するのは意外と難しいのだとか。

「私たちの内なる声は、常に『何か役に立つことをしなさい』と言っています。あなた自身のために、家族のために、世界のために…。ですから、niksenを実践するのは本当に大変なことなのです。(中略)健康でいるためには、定期的にniksenを実践することが大切だと思います。起きている状態で行なう、一種の心の休養と回復のようなものです」

(「ライフハッカー(日本版)」より引用)

たしかに、できることはなるべく早く片付けてしまいたいと思う、私のようなせっかちなタイプにはとても難しい。どうしたらうまく取り入れることができるのでしょうか?

「何もしないこと」を罪悪感なく実践する心構え

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niksenはマインドフルネスとは違って「特定の瞬間にとどまり、自分の周囲を意識しなさい」と言っているのではありません。「何もしないことを自分に許し、心のなかにある罪悪感や期待を手放してしまいなさい」と言っているのです。

(「ライフハッカー(日本版)」より引用)

やるべきことがたくさん溜まっていると、休日でさえ何もしないことに罪悪感を感じてしまうことも。ところが、Mecking氏の体験によれば、最高のアイディアがひらめくのは「niksen」を実践している時なのだそう。何もしない時間を取った分、リフレッシュしてより良いアイディアが生まれ、生産性も高まるのかもしれません。

「自然界では、ほとんどの動物が一生の3分の2にあたる時間を何もせずに過ごしています。動物たちは、あくびをし、周りを見渡し、ちょっとした食事にありつけるまでの間、座って待っているのです。ですからniksenは、生きものの自然なありようだと思います」

(「ライフハッカー(日本版)」より引用)

何よりも大切なポイントは、それは怠惰とは違うということ。日本人は「働き過ぎ」だとよく言われますが、「うまく休む方法を知らない」だけなのかも。「niksen」を実践することで、心と体がリフレッシュできるのはもちろん、結果的にはより効率良く仕事ができるようになりそうです。

ライフハッカー(日本版)