半世紀を経て復活した、新時代のアルファロメオ

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アルファロメオが掲げるバッジには、ミラノ市の紋章である赤い十字架とこの地を支配したヴィスコンティ家の紋章が組み合わされている。1910年にミラノを州都とするロンバルディア州の自動車愛好家たちが創業した当時は、Anonima Lombarda Fabbrica Automobili(=ロンバルダ自動車製造株式会社)の頭文字からA.L.F.A.と名乗っていた。経営難に陥った際に、ナポリの実業家ニコラ・ロメオ氏により吸収合併されたことから、”アルファロメオ”というブランド名が生まれたのだった。
 
ロメオ氏がレースに理解ある経営者だったこともあって、戦前のアルファロメオの歴史はレースの栄光で彩られている。天才設計者として名高いヴィットリオ・ヤーノの手になるマシンが、戦前のレースシーンを席巻。当時のアルファロメオのレーシング・チームを統括していたエンツォ・フェラーリが、戦後に独立してフェラーリを創業したことも有名な話だ。

「8C」のような高性能レーシングカーを生み出すと同時に、「6C」のような高級車も生産する自動車メーカーとして、アルファロメオの名は海を渡ったアメリカ大陸まで轟く。”Everytime I see an Alfa Romeo pass by, I raise my hat.(=アルファロメオが通り過ぎる度に、私は脱帽する)”と自動車王であるヘンリー・フォードはあふれる敬意を隠さなかったという。
 
戦後に乗用車メーカーとして歩み出したアルファロメオを成功に導く記念碑的な存在が、62年に登場したジュリア・シリーズだ。鬼才ジョルジェット・ジウジアーロの手になる流麗なクーペとスパイダー、そして実用性を兼ね備えたサルーンは、戦前のアルファロメオがレースシーンで培ったスポーティネスを継承していた。

半世紀以上を経て復活した新生「ジュリア」もまた、初代がそうであったように、最新テクノロジーを採用したモダンなボディに高性能の心臓部を搭載し、アルファロメオの歴史に新たなページを加える。レースシーンで培ったスポーティネスと高級車ブランドとしての伝統。それが、アルファロメオの真骨頂であり、彼らの中に刻まれている遺伝子なのだ。

DATE
駆動形式 : 四輪駆動
全長 : 4655mm
全幅 : 1865mm
全高 : 1435mm
最高出力 : 280ps/5250rpm
価格 : 5,970,000円(税込み)
問い合わせ : Alfa Contact 0120-779-159

走りを追求するアルファロメオが生み出したSUVは、
レースモードを搭載した、本格的スポーツカーのスペック。



創業から107年という長い歴史の中で、レースへの情熱と理想的な走りの追求こそが、アルファロメオが貫いてきた伝統である。時代の要求に沿ってSUVを開発するにあたって、「ステルヴィオ」という車名を選んだのもまた、その伝統を貫こうとする決意の表れだろう。イタリア北部に接するアルプスの峠道にちなんだ車名からは、「ワインディングロードで走って楽しいクルマ」に仕上げられていることが想像できる。

スポーティネスを強調するスタイリングを持つボディのフロントに搭載されるのは、新開発の280psを生むターボ付き2リッターエンジンと、最上級の「クワドリフォリオ」に積まれるツインターボ付き2.9リッターV6エンジンの2機種だ。「レース」モードを選べば、シフトタイミングが短く切り替わり、ステアリング・ホイールに備わるスイッチを使えば、シーケンシャルで変速して、スポーティな走りにも対応できる。