せっかくデートで浅草まで足を延ばすなら、ショートトリップ気分が盛り上がる贅沢な食事を楽しみたい。

そこでおすすめは、ご馳走の代表格、すき焼き。夕方から浅草を気の向くまま歩き、空腹になった頃に暖簾をくぐるべきが、雷門からすぐの場所に位置するすき焼き店、『ちんや』だ。




新しいフェーズを迎えた浅草きっての老舗が提唱する、すき焼きの黄金比を体験!
『ちんや』


浅草には焼肉の名店も数多くあるけれど、肉好きなら日本が誇る牛肉料理「すき焼き」の人気店の存在を忘れてはならない。

雷門から徒歩5分ほどの場所に店を構える『ちんや』は、創業138年目を迎えるれっきとした老舗。広々とした玄関で靴を脱ぎ、席に着こう。



適サシ肉120gを味わえるすき焼き「桐」¥9,900(写真は2人前)には、ねぎなどのザクと変わり卵(カレーオイルまたはヨーグルト)が付く。ねぎ、豆腐、卵なども、信頼を置く近隣の専門業者から仕入れている


当店は昨年“適サシ”なる新語を掲げて、各種メディアで話題を呼んだ。

発信元である六代目店主・住吉史彦氏曰く「近年多く出回っている、脂肪の多い霜降り肉がお客様に敬遠されるようになったのです」。それを打破すべく、『ちんや』の割り下の味と調和し、すき焼きに適した肉=「適サシ肉」の基準を定めたのだ。その条件は以下の通り。



30ヵ月前後という十分な肥育期間を経た牛は、赤身の部分が鮮やかではなく小豆色に。また、サシ=霜降りの脂肪が細やかで、オレイン酸=不飽和脂肪酸を多く含むため融点が低い


「黒毛和牛のメスの肉で、等級はA4ランク。かつ、充分な月齢である30ヵ月まで肥育されて、サシ(脂肪)の入り方が細かい肉」。

産地や銘柄は関係なく、あくまで個体の状態を重視するという。実際、下の写真を見れば、脂の白い部分が実に微細な模様を描いているのがわかるだろう。




と、スペックはこの程度にして、実際の味わいはどうか?といえば、強い甘みが特徴の割り下が一ヵ月以上の熟成期間を経て深い旨みを湛えた「適サシ肉」に、見事に調和!だから、お腹いっぱい食べた後も胃もたれ知らずなのが大人にはうれしい。

デートでご馳走の代表格であるすき焼きを提案されたら、誰でもうれしい。ただ、少し食べただけでもう十分と感じるトゥーマッチなサシは遠慮したいという女性も多い。だから、浅草でご馳走なら、時流を捉えたすき焼き店、『ちんや』が正解なのだ。