「泣いてもいいよ。」涙を流して心のデトックスを図ろう!

大人になるにつれて、自然と涙を流す機会は減っていきます。それは、泣くことは恥ずかしいことだと思い込んでいるから。でも、本当にそうなのでしょうか?
これは、泣くことを我慢して、涙を遠ざけて生きているあなたに届ける、心のデトックスのお話。

「泣き虫」は弱いわけじゃない


嫌なことや辛いことがあれば泣いていた、子どもの頃とは違うから…。大人になるにつれて、私たちは「泣くこと=恥ずかしいこと」という考えを持つようになります。確かに、人前で泣くのは照れくさいし、涙に逃げていると思われるのも癪に障る!でも、泣くことを我慢するのが格好いいの?強い人の証なの?

実は、「泣き虫ほどメンタルが強い」といわれていることをご存知でしょうか?人は、弱いから泣くのではありません。むしろ、涙を通して自分の痛みを表現するなんて、心の強い人にしかできないはずです。その上、人前で泣くというのはかなりの勇気がいるもの。自分の弱さや脆さをさらけ出すことは、想像以上に怖いことですものね。

泣くこと。それは、心をデトックスするということ。涙を我慢して無理に笑ってばかりいたら、あなたの心が可哀想です。辛いときは、自分の心に素直になってみて。そして、自身に泣くことを許してあげましょう。涙を通して、日頃のストレスを解放してあげるのです!

泣くことは最高の「心のデトックス」


泣いた後は、涙を我慢しているよりも気持ちもカラダもすっきりしていませんか?それは何も、あなたの気のせいではありません。「自律神経のバランス」が深く関係しているのです。

日々の小さなストレスは、自分なりの方法で少しずつ解消していくしかありません。それをないがしろにして、自分の中にため込んでばかりいると、小さなストレスがどんどん積み重なって、最終的には爆発するしかないのです。そうなると、あなただけではなく、周りの人も辛い気持ちに…。そうしないためにも、泣くことで自律神経のバランスを整えましょう!

自律神経は、カラダを活発に働かせる“交感神経”と、カラダをゆっくり休ませる“副交感神経”がバランスを取ることで成り立っています。そして、泣くとカラダをゆっくり休ませる副交感神経が優位の状態になります。これが、いわゆるリラックスした状態なのです。

現代人は、時間やノルマに追われ、常に交感神経の方が優位の状態になってしまっています。交感神経優位の状態が続くと、なかなか寝つけない…眠りが浅い…などといった不調がだんだんと出てきます。女性の悩みで多い“冷え性”も、交感神経優位の状態が続くせい。睡眠不足や冷え性は、イライラの元に!

このように、泣くとすっきりするのは、カラダをゆっくり休ませる副交感神経優位の状態になり、リラックスした心持ちになるからです。これからは、泣くことは心のデトックスだと思い、我慢することなく大いに涙を流しましょう。

「感動する」ことを忘れないで


泣くのを我慢することに慣れてしまったら、なかなか涙が出てこなくなってしまいます。そういうときは、映画やドラマを観て感動することをおすすめします。自分の痛みや悲しみを吐き出す涙でなくとも、感動することで流した涙でも効果はあります。

忙しさに追われる毎日が続いているのなら、無理矢理にでもリラックスする時間を作る必要があります。意識的に涙を流すことによって、その時間を作りましょう!

そんな風に、能動的に涙を流していると、凝り固まった頭と心がすっきりしてくるはずです。いつも見ている景色がやけに綺麗に見えたり、人の温かさを感じられるようになったりすれば、心のデトックスは成功です!副交感神経優位の状態になり、リラックスできています。

「泣いてもいいよ。」と伝える


「泣いてもいいよ。」この言葉は、あなた自身に向けて発しましょう。泣くことを我慢するのは美学ではありません。自分の弱さをさらけ出すことで、自分に優しくしてあげましょう。

強く、たくましく世の中を生きている大人女子の皆さまは、誰かに背中を押してもらわないと泣くことができなくなってしまっているかもしれません。そういうときは、素敵な映画やドラマを観て涙すること。そうでもしないと、心が悲鳴をあげてしまいます。

ストレス解消法や、心のデトックス方法は様々です。スポーツをして汗を流したり、気の合う友達と大声で笑ったり。その中でも「泣く」という行為は、至ってシンプル。シンプルながらに、泣くだけで自律神経のバランスが整えられるなら、こんなにありがたいことはありません。

本当は、泣き虫ほどメンタルが強い。泣き虫は弱虫ではないのです。強がって、泣くことを遠ざけているのなら、この言葉を思い出してみて。