日本の半導体業界では人手不足が深刻化している(半導体製造装置の保守作業)

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 ジャパンマテリアルはベトナム人の採用に乗り出す。現地の工学系大学と連携して知名度を高め、2019年度末までの2年間で100人超を採用する計画。半導体工場での特殊ガスの管理や、各種装置の保守作業の技術者として育成。日本人と同条件で処遇する。半導体業界では人手不足が深刻化しており、日本人技術者だけでは工場運営を維持・拡大できなくなる懸念がある。他社でもジャパンマテと同様の取り組みが広がりそうだ。

 現在、ジャパンマテグループの国内社員は約900人でベトナム人技術者は2人いる。4月に10人を新規採用し、その後も積極的に雇用して18年度末までにベトナム人を計30人規模まで増やす計画。

 さらに継続的に採用し19年度末までに100人を超えるベトナム人技術者を確保したい考え。すでに本社(三重県菰野〈こもの〉町)隣接地に寮建設の用地を確保した。

 ベトナムの大学は、学生の海外企業への就職率が評価基準の一つになっている。日本の半導体関連メーカーは優良な就職先候補となっており、大学の授業カリキュラムに半導体関連講座を設ける動きが活発化しているという。

 ジャパンマテは同講座の内容についてアドバイスしたり、講師探しをサポートしたりする。また同講座の受講生を対象に日本語学習のための費用を支援する案を検討する。現在、4―5件の大学と協議を進めている。

 厚生労働省によると日本の外国人労働者は17年10月末時点で約128万人と過去最高。しかし労働力人口全体に占める外国人労働者の割合は主な経済協力開発機構(OECD)諸国は5%を超えるが、日本は2%程度に留まる。産業全体で人手不足が課題となる中、優れた外国人労働者の確保が課題となってくる。