花粉症にマスクって効くの?医師おすすめの“効果的なフルーツ”も

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 ようやく冬の寒さも落ち着いてホッとしたのも束の間、「花粉症」の季節となりました。今まさに、木々の放つ「花粉」に恐怖を感じている人も多いのでは。

 目のかゆみや鼻の不快感など、つらい症状は緩和したいけれど、薬で眠たくなるのもつらい……。ネットの上に溢れるさまざまな花粉症対策にすがってみても、イマイチ効果を感じられない……と、花粉症に頭を悩ませている人も少なくないでしょう。

 そこで、「インフルエンザの正しい知識」に引き続き、「池袋大谷クリニック」院長で医学博士の大谷義夫先生に、春の脅威「花粉症」の予防と対策についてお聞きしました。

◆正しいマスクの着け方は、花粉症対策にも有効
――花粉症の予防や対策として、もっとも効果的な方法を教えてください。

大谷義夫先生(以下、大谷)「花粉症は、目や鼻から花粉が入らなければある程度症状を抑えられるので、いちばんはマスクとゴーグルです。高性能マスクを正しく着用すれば、9割以上花粉をカットすることができるとされています。

 ただ、外でどんなに気をつけても、衣服に花粉が付着したままだと家の中で花粉を吸ってしまう恐れがあるので、家に入る前に、できるだけカラダから離した位置で、表面に着いた花粉を落としましょう。家族に花粉症の人がいる場合は、発症していない人も気をつける必要があります」

――花粉の付着しづらい素材などはありますか?

大谷「ウールは花粉がつきやすいので避けていただき、綿、または、レザーコートや化学繊維のような表面のサラサラした素材を選ぶといいでしょう。なお、綿素材は、付着する花粉の量がウールの10分の1ほどと言われています」

――花粉症対策に効果的な食べ物などはありますか?

大谷「有名なのは、免疫バランスを整えて花粉症の発症を抑える『ヨーグルト』ですね。最近注目されているのは、和歌山県の『じゃばら』という柑橘系のフルーツ。じゃばらに含まれる『ナリルチン』という成分が、花粉症の予防になるとする岐阜大学の先生の研究データもあります」

――「じゃばら」というフルーツを初めて知りました。どのように摂取したらいいのでしょうか?

大谷「和歌山県の北山村周辺でしか採れないそうなので、スーパーなどで見かけることはほとんどありませんからね。ネットの通信販売で買える『じゃばらジュース』なら、手軽に摂取できるのではないでしょうか。妊娠中やナチュラル志向などで薬を飲みたくないかたにおすすめです」

◆症状にぴったり合った薬は、病院で処方してもらう
――花粉症の薬は、市販薬と病院の処方薬でどう違うのですか?

大谷「市販薬の成分は、病院で長い間使用された実績のあるものだけが使われています。そのため効果は限られます。病院では効果の強いものから弱いものまで処方が可能なので、患者さんの症状に合った薬をお出しできます。保険診療内の料金で購入でき、経済的負担も軽く済みますよ。一方、一般的な花粉症用の市販薬は2週間分で2,000円ほどなので、症状が軽いときや病院にかかれないときに市販薬を利用するなど、状況に合わせて使い分けるといいかもしれませんね」

――花粉症の薬は眠たくなるので飲みたくないという人も結構いるのですが、やはり飲んだほうがいいのでしょうか?

大谷「症状がつらいようであれば、飲んだほうがいいでしょう。今の処方薬は1日1回の服用で、眠たくなりにくいように改良されてきているので、まずは病院へ相談に来ていただければと思います」

――「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」という新しい治療法があると聞きました。どのような治療なのでしょうか?

大谷「『舌下免疫療法』は、舌の下にスギのエキスを垂らしてスギの免疫を作ることで、花粉症を根本から改善する治療法です。スギ花粉が飛散していない6月から治療を開始し、1年を通して治療を続けると、翌年はかなりラクになります。3〜5年ほど続けることで、約8割のかたが症状の改善を実感しています」