薬には、いいところもあれば、悪いところもあります。
昭和薬科大学教授を務め、現在は日本薬科大学客員教授として薬に深く関わり続けているからこそ言える、薬との正しいつきあい方、薬を減らして元気に長生きする秘訣を紹介した千葉良子先生の著書、『薬学部教授だけが知っている 薬のいらない健康な生き方』から一部を抜粋し、再編集して紹介します。
真の健康を手に入れるには、生活習慣や考え方を変えることも欠かせません。薬漬け、科学物質漬けになることなく健康に生きるために役立つ知恵をご提案します。

こんな症状は副作用を疑ってみる

 薬における「副作用」というのは、その薬を飲む主目的以外の働きが出てしまうことをいいます。
 たとえば解熱剤を飲んだときに、熱を下げようとする働き(これを主作用といいます)以外に、眠くなる、ふらつくといった症状が出たとすると、これが副作用です。

 副作用の症状としては、前記の他に喉が渇く、動悸がする、腹痛を起こす、下痢をする、体がかゆくなる、などがあります。また、肝障害、血液障害、関節痛や発疹、気管支喘息などといったアレルギー症状が出ることもあります。

 では、なぜ副作用が起こるのでしょうか。
 原因としては、薬が持っている性質、薬を飲む人の体質や体調、薬の使い方などが考えられます。
 また、何種類かの薬を同時に飲む(多剤併用)ことによって、副作用があらわれる場合もあります。2種類以上の薬を同時に飲んでその薬効に変化が生じたり、副作用が出ることを広義的には「配合変化」(私たちは「薬物相互作用」という言い方をします)といい、いわゆる飲み合わせの悪い組み合わせは「配合禁忌」といいます。

 ここで私自身の副作用体験を話しておきましょう。
 今から7〜8年前のことです。血圧が高めだった私は、医師が処方してくれた降圧剤を飲むことにしました。1日3回の服用です。

 1週間ほど飲み続けていると、気がつけば口が渇きやすくなっていて、声が出にくくなっていたのです。
 水はひんぱんに飲んでいましたが、それでも唾液が出にくく、口の中が乾燥してしまうのです。そうなると、うまくしゃべることができず、大学の講義がある日は本当に困りました。
「薬の副作用に違いない!」
 ピンときた私は、降圧剤を処方してくれた医師のもとに出向きました。
「べつの薬を出しましょうか?」
 先生はそう言ってくれましたが、私は丁重にお断りし、薬自体の服用もストップすることにしました。
 私のように副作用だと思える症状が出てしまったときは、処方箋を書いた医師か調剤薬局の薬剤師に相談してみましょう。OTC医薬品(市販薬)での副作用については、購入した薬局付きの薬剤師に話してみるのがいいでしょう。

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