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中国のSNSで爆発的に拡散した投稿がある。北京在住の中年男性が投稿した家族の闘病記である。なぜ、その投稿が多くの中国人の共感を呼んだのか。経済が発展し、人々が豊かになった今でも、中国の医療や社会保障の状況は厳しく、中間層の立場は脆弱であるという「現実」を象徴していたからだ。(日中福祉プランニング代表 王青)

中国のネットで拡散した
「家族の死」に関する投稿

 先月、中国のSNSでは、ある投稿が燎原の火のように拡散した。閲覧数はうなぎのぼりに上がり、シェアの連続とおびただしいコメントの数。

 その投稿者は北京在住の中年男性だった。

 今年1月に義理の父が、風邪を患って、病院を受診したが、病状が一向に改善せずに悪化したため、病院を転々とした。

 最後にはICU(集中治療室)に入れられて、ECMO(体外式膜型人工肺)の使用に伴う大量の輸血、そして全身チューブ管だらけとなって、生死をさまよったあげくこの世を去った。

 投稿は29日間に渡る病との凄絶な戦い、病院への奔走、医師との会話、病院内の人間模様、お金の工面などを日記のように詳細に記録したもので、文字数は2万6000字にも及んだ。

 多くの人がそれを読み、その内容に自分自身を当てはめ、「自分がそうなったら、どうなるのだろう」と想像した。似たような経験を持つ人もいろいろな思いが湧き上がってきて、それらはコメントとして折り重なっていった。

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