探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は、西脇美知佳さん(仮名・38歳)。結婚10年になる旦那様の様子がおかしいと語ります。彼女はエリート公務員で、切れ長の瞳に鋭い眼光、ひっつめ髪に黒縁メガネ、地味なグレーのスーツが職業を雄弁に物語っています。黒の合皮のトートバッグから取り出したのは、繊細なレースのピンク色のハンカチ。きちんとアイロンがかかっていて、「M」と優美な刺繍がほどこされていました。

「夫は大学の同級生だから、知り合って20年くらいになります。私は法学部、彼は建築関連の学部で、研究熱心で真面目な人というのが第一印象。ずっと友達だったのですが、27歳のときに恋愛関係になり、すぐにプロポーズされました。しかし旅館の経営をしている私の実家は、お酒が飲めず、気の利いたことを言えない彼との結婚を大反対。“酒が飲めない男は、理性がぶっ飛んだ後が怖い”と偏見みたいなことを言うので、親と大ゲンカして強引に入籍しました」

その後、長女の婿として、行き届いた態度をとる旦那様にご両親は猛反省。今では、お父様も旅館を継いだ弟さんも、経営上の重要事項は旦那様に相談するそうです。

「夫は建築関連会社に勤務しているので、増築の時の見積もりや、リフォームの時の設備関連などの資料を細かく見て、的確にアドバイスしていました。半年くらい前までは、本当に幸せだったんですよ。変化があったのは、いきなりゴルフを始めた日からです。それまで、全く興味がなかったのに“ウチの会社の役員にすすめられたから”と熱心にゴルフの練習に通い始めました」

それまで、週末は夫婦の時間を過ごしていたという美知佳さん。平日はほとんど顔を合わせないので、旦那様の週末の時間の全てがゴルフになってしまうと、会話の機会も激減。

「それに、出張も増えました。夫は堅実で男の先輩からウケがいいタイプなので出世するとは思っていましたが……でも、ここ半年間、実際に会っているのは女性っぽいんですよね。白髪を染めてみたり、新しいバッグを買ったりして、どうもおかしいのです。あとは先日、九州方面に出張に行き、辛子明太子のお土産を買ってきてくれました。そんなこと今までしたことなかったし、そもそも夫は生物を食べません。おかしいと思いつつ、私にとっては大好物なので食べてしまいました。すると、ものすごくお腹を壊してしまったんです」

その後、パッケージをよく見ると、賞味期限がとっくに切れているものだった……

「夫に言ったら大慌てで平謝りしていました。“これ、あなたが買ったんじゃないよね”と詰め寄ると、ウッと言葉に詰まり家から出て行ってしまい、夜中まで帰ってきませんでした。ここからは推測なのですが、夫は今までお土産というものを買ったことがないのです。おそらくきっと浮気相手の女性から“これ奥さんにどうぞ”とか何とか言われて、渡されたに違いありません」

お土産事件以降は、旦那様は美知佳さんを避けるようになり、家から荷物をコソコソと持ち出したり、夫婦で管理しているお金について聞いて来たり、保険やマンションの名義などについて確認しているような形跡があるとか。

「おそらく、相手の女性に金銭を持ちだすように、そそのかされているに違いありません。夫は情にもろいところがあり、とても危険なのです。一時期、ボランティア活動の支援団体に、家計が傾くほど寄付していたことがありました。もちろん、寄付そのものは素晴らしいことなのですが、私との生活を顧みないほどされてしまうと、本当に腹が立ち……」

そこで、離婚するにしても、別れさせるにしても、証拠という“武器”を手に入れるため、私達に依頼してくださいました。

「調査は週末のゴルフのときにお願いします。平日の夜もゴルフのレッスンに行っていますが、深夜には帰ってきているので確たる証拠が押さえられない可能性があります。山村さんの連載を読み、いい調査には私の情報提供が必要だと分かりました。夫の癖や生活習慣などはここにすべてメモしています」

そう言いながら、マンションでよく使うエントランス、旦那様の会社のビルの構造などをまとめたA4サイズの“トリセツ”とも言えるものを出してくださいました。これをベースに調査に入ることになったのです。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

平日夜はレッスン、週末はゴルフ場へ……ゴルフの出費も増え、家計を圧迫していたという。

どう見ても上司!?“かわいそう”フェチの夫がのめり込む、奉仕の罠……〜その2〜に続きます。