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ライブコンサートのDVDを観ていて「この子をもっと長く観たいのに」「自分だったらこんな風に撮影するのに」と、カメラワークを不満に思ったことはないでしょうか。KDDIが14日に発表した「音のVR」なら、そんな不満を解消するコンテンツが実現しそうです。

○音のVR=カクテルパーティ効果

音のVRは、KDDIおよびKDDI総合研究所が提供する新感覚の映像技術。これまで360度カメラで撮影した360度の映像は、好きな場面でズームイン・ズームアウトすることはできましたが、それによりサウンドが変化することはありませんでした。音のVRでは、その不自然さを解消。「映像の距離感」と「その背景の音」が合致する映像を提供します。

例えば、360度カメラを取り囲んだ複数人が会話するとします。音のVRなら特定の人にズームインしたときに、その人の声が最大になります。このとき、周りの人の声は不自然にならない程度に小さくなります。

KDDI総合研究所の滝嶋康弘氏は「パーティ会場のような賑やかな場所で知人と会って話をするとき、周囲に広がる音の空間はそのままに、相手の声だけを聞き取ることができます。これは自分に必要な音だけを聞き取れるという、人間がもって生まれた能力です。『カクテルパーティ効果』などとも言いますが、音のVRでは機械の上でそれを実現しました」と説明します。

実際のところ、どんな映像体験が実現するのでしょうか。会場ではデモ機を撮影してきたので、そちらを御覧いただきましょう。今回、KDDIでは20周年の節目を迎えたハロー!プロジェクトとコラボし、モーニング娘。'18を起用した映像を作成しました。特に開始45秒からはじまる、手紙を読み上げるシーンにご注目ください。

なお、同コンテンツは3月31日から4月1日までパシフィコ横浜で開催される「遊ぶ。暮らす。育てる。SATOYAMA&SATOUMIへ行こう 2018」イベント会場で体験できるほか、KDDI直営店の一部、CDショップHMV店頭の一部にも体験コーナーが設置される予定です。5月以降には、期間限定でアプリ配信も予定されています。

○どんな使い方ができそう?

会場には、収録に使用されたカメラも展示されていました。全方位カメラ+指向性マイク6本というフル装備の出で立ち。KDDIでは今後、次世代通信「5G」と今回の音のVRを組み合わせることで「スポーツやイベントのコンテンツ配信」「インタラクティブ放送」といった映像サービスを実現させ、消費者市場に向けては「旅行や子供の行事などの新たな撮影・収録ツール」に育てていきたい考えです。

このほか「ビジネスの現場では、テレビ会議がスムーズになるでしょう。また、防犯カメラの付加価値を向上することもできます」と滝嶋氏。アイデア次第で、さまざまな使い方ができるとアピールしていました。

なお、都内で開催された発表会にはモーニング娘。'18のメンバーもゲスト出演。「推しメンにフォーカスして観てもらえたら」「メンバーが13人いるので、一人ひとりズームインしていくと、1本の映像で13回も楽しめます」「歌が下手なのがバレないように頑張ります」などの感想が出ていました。