クレジットカードのお得な活用方法を指南する【お得なクレカ・ポイント活用】。同じようにクレカを使っていても、ちょっとした工夫でお得に利用できるケースが多々あります。そんなお得なクレカの利用方法についてご紹介していきます。

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ポイントにも有効期限があります!

買い物の度にポイントカードを出しているのに、イマイチ、ポイントが貯まっていない。そう感じる時は、実は有効期限がきて、せっかく貯めたポイントを失効しているのかもしれません。ポイントとひと口に言っても、そのタイプは実に様々。通常は1年や2年で有効期限が切れて、なくなってしまうものが多いです。でも買い物をしてポイントを貯めたり、使ったりしている間は有効期限が延長されたり、中には有効期限の設定がないポイントも。それらひとつひとつの特徴を覚えるのは大変なので、1年に1回見直して、有効期限が迫っているポイントがないか、チェックすることをおすすめします。

中でも一番、ムダにしがちなのが、飛行機のマイル。ANAやJALのマイルの有効期限は約3年と長いものの、たまにしか乗らない人は、特典航空券が利用できるまでには、なかなか到達しません。今では1000マイルや2000マイルからでも交換できるアイテムがあるので、有効期限が来るまでに、なんらかの対策をしておきましょう。

ANAの場合は、マイルをANA SKY コインに、1マイル=1コインから交換することができます。このコインはANAの航空券や旅行商品の支払いに、10コイン単位から利用できます。一部を支払うこともできるので、次の旅行がお得に。一方、JALでは基本1000マイルが交換の最低ライン。それに達しないマイルは残念ながらムダにするしかありません。でも次に利用するかもしれない時のために、コースを「Pontaコース」にしておくことをおすすめ。そうすれば次からはマイルではなくPontaポイントで貯まるので、1ポイントから無駄なく活用することができます。

JALマイレージクラブのサイトで、マイルコースとPontaコースの変更ができる。

毎月のケータイ料金で貯まるポイントもムダにできない!

次にチェックしたいのは、意外とポイントを貯めている意識のないケータイ会社のポイント。ドコモの「dポイント」とauの「WALLETポイント」の場合は、ポイントを獲得した月から約4年間になります。一方、ソフトバンクのTポイントは最終利用日から1年間なので、毎月、ケータイ料金を支払っている間は、有効期限の心配はいりません。

ケータイ会社のアプリにログインすると、貯まっているポイントや失効するポイントが確認できる。

いずれのポイントも、毎月のケータイ料金に充当することが可能。また、「dポイントカード」や「au WALLETプリペイドカード」、「Tカード」を利用すると、街ナカの加盟店で1ポイント=1円相当で利用することもできます。これまでケータイ会社のポイントは機種変更時に端末代に充当するイメージでしたが、ムダにしないように活用してください。

ポイントカードやプリペイドカードにチャージすると、街ナカのお店でポイントが使える。

そのほか、共通ポイントのPontaポイントや楽天スーパーポイントは、最終の利用日から1年。定期的に利用している限りは、有効期限の心配をする必要はありません。

こういった有効期限などの情報は、ポイントサイトにログインして確認したり、普段、利用した時のレシートなどをよく見ると、ちゃんと情報が書かれてあります。これらをマメにチェックしながら、貯まったらその都度使うを繰り返しておけば、有効期限が来て、ムダにすることもありません。

レシートの最後の方にちゃんと情報が書かれている。マメにチェックしておこう。

春は環境も変化しやすい季節。ポイントの確認と合わせて、利用しなくなったお店のポイントカードも整理。クレジットカードについても数年に一度は見直して、使わなくなったものは、解約しておくと、年会費を余計に支払うこともありません。


クレカ・ポイントの賢人綿谷禎子

ライター、「All About」ガイド
情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。クレジットカード、ポイント、電子マネー、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手掛ける。