今年も多くの訪日中国人観光客が日本の桜を見にやってくる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は13日、「今年も60万人以上が日本に桜を見に行くというが、どうして中国国内で見ないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本に対してネガティブな見方をする人が多くいる一方で、実に多くの人が毎年日本を旅行する。そして、日本は3−5月に観光のピークを迎える。桜の花のシーズンがやって来るのだ。ツアーにしても個人旅行にしても人気が高く、チケット価格も上昇するのである」とした。

 そのうえで、今年の桜のシーズンにはのべ60万人超が日本を訪れ、80億元(約1350億円)を消費するとの予測が出ていることを紹介。「どうしてこれほど多くの人が日本の桜に執心するのか。中国国内では本当に桜が見られないのか」と疑問を提起している。

 そして、中国国内でも実は多くの都市で美しい桜が見られると指摘。江蘇省南京市では南京林業大学や鶏鳴寺で桜見物が無料でできるほか、東北部の海浜都市・遼寧省大連市でも5月には桜が満開になると紹介した。また、湖北省武漢市の武漢大学でも毎年桜見物に多くの観光客がやって来ると説明したうえで「まさか、SNSに載せるためだけに日本に行くのではあるまいな」としている。

 記事は、多くの中国人観光客が日本で花見をする理由について、多くのネットユーザーが「中国で桜を見ると、人が多すぎる。どこに行っても人の波で、身動きが取れない」と答えていると紹介。「じゃあ、日本に行ったら人は少ないのか。一部の人から見れば、外国かぶれだと感じるに違いない」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)