ThinkPadには名機と呼ばれる端末があり、新モデルには目もくれず名機を長く愛用するユーザーがいます。買収によってIBMからLenovoに引き継がれた新生ThinkPadは数々の仕様変更が行われましたが、今なお旧ThinkPadを愛してやまないユーザーの中には、中身をごっそり最新モデルに入れ換えることで「延命」させている人もいるようです。

New ThinkPad Guts Bring Intel Core I, DDR4, USB 3 to Cult Laptops | Hackaday

https://hackaday.com/2018/03/12/new-guts-make-old-thinkpads-new/

かつてアスペクト比4:3のディスプレイを採用していたThinkPadは、今ではムービー試聴重視のせいか16:9のディスプレイに変更されています。また、ThinkLightというキーボードを照らす機構も、バックライトキータイプのキーボードに変更されて、いつの間にか消えました。これらの古き良きThinkPadを愛するユーザーは、愛用する端末を使い続けるわけですが、新しいOSやソフトウェアが登場すると、性能面がネックになってしまい、ついには利用を諦めざるを得なくなるものです。

しかし、どうしても愛機のThinkPadを延命させたいというユーザーの中には、保守用の新しいマザーボードを入手して、I/Oポート類なども含めて愛機の中身をごっそりと入れ換えて、見た目と使い勝手はそのままに最新の性能のThinkPadとしてよみがえらせるというハックを行う強者がいます。

中国のフォーラム51nb.comでは、ThinkPadを改造して蘇らせたという報告が、数多く挙がっています。

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https://forum.51nb.com/forum.php

ThinkPadリバイバルで実績のあるHOPE氏は、ThinkPad X61の筐体に、ThinkPad X62のシステムボード(マザーボード)を装着して中身を一新させています。これにより、CPUはCore 2 Duo世代から第4世代Core i7にグレードアップしています。

シロッコファンや独自のヒートパイプを装着することで熱対策をするとのこと。



USBポートなどは、ドーターボードで追加します。



X61から中身をごっそり取り除いた「ガワ」



マザーボードやファンなどを詰め込みます。



M.2ポートにSSDと無線LANモデムを接続。



黒い絶縁フィルムで覆うなど、丁寧な作業が行われています。



外部ポートは、元のX61と同じ部分に再現します。



見事に収まりました。もともとは2.5インチサイズのHDDがあった場所は、空白になる模様。



起動すると、「X62」ロゴが現れます。見た目はX61で中身はX62。



「羊の皮をかぶったオオカミ」は、まだまだ現役続行できる性能を実現しています。



X61→X62のような、比較的、グレードアップが簡単なケースだけでなく、ヒートパイプの形状を変更したり、干渉するねじ穴を撤去したりなどの細かな作業が必要なケースも多いようです。



定番のリバイバルパスは、「X60・X61→X62」「X200・X201→X210」「T60→T70」などだとのこと。旧モデルの筐体に適合する各システムボードやドータボードのセットは、500ドル(約5万4000円)〜700ドル(約7万5000円)で販売されているそうで、高額の費用を投じてでも、旧ThinkPadを延命させたいという人は少なくないようです。