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もくじ

ー バイトン 自動運転+豊富なドライバー・アシスト
ー ドアハンドルの代わりは顔認証
ー インテリアには多彩なディスプレイ

バイトン 自動運転+豊富なドライバー・アシスト

中国資本のEVスタートアップであるバイトンでは、アルピーヌとルノー・スポールの前チーフエンジニアだったデビッド・トゥウィッグを迎えてSUVモデルの開発を進めている。

トゥウィッグはアルピーヌA110の開発とエンジニアリングを統括していたが、いまではカリフォルニアに拠点をもつバイトンに副社長として迎えられている。彼はエンジニアリングを統括するとともに、ブランド初のモデルのシャシー・セットアップも主導することになると、バイトンCEOであり、彼自身もBMWのiプログラムから移籍したカーステン・ブライトフェルドはいう。

今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でバイトン・コンセプトとして公開されたバイトンSUVだが、2019年に自動運転のエキスパート企業であるオーロラが開発したドライバーレス技術を搭載して登場することになる。オーロラはグーグルで自律運転の開発責任者だったクリス・アームソンと、業界トップの数人が率いるスタートアップであり、その技術はレベル4の自動運転を可能にしている。つまり、バイトンSUVはドライバーからの操作なしでの自律運転が可能になるということだ。


バイトンでは、そのSUVモデルにオーロラの技術をベースとしたドライバー・アシストを搭載するとしており、そのなかにはカメラ、超音波センサー、レーダーやレーザースキャナーが含まれる。

さらに技術の進化にともなって、これらのコンポーネントはアップグレード可能なように設計されていると話す。このクルマのアーキテクチャは5Gのモバイルデータ通信に対応しており、その通信速度は毎秒10GBに達するとのことだ。

これら広範な技術を搭載して、このモデルはプレミアムな電動SUVとして販売されることになる。バイトンでは「ほとんど生産準備は整っています」と語っており、その航続距離は520kmだとしている。来年には生産が開始される予定であり、その価格は3万3200ポンド/4万5000ドル(495万円)ほどになるだろう。

ドアハンドルの代わりは顔認証

バイトンでは2種類のパワートレインを用意しており、出力272psの電気モーター1基でリアだけを駆動するトルク40.8kg-mのモデルと、電気モーター2基で四輪を駆動するモデルとなる。4WDモデルで使用される2基の電気モーターの合計出力とトルクは、それぞれ476psと72.4kg-mだ。

そのパワーはシャシーの一部を形成するモジュラー式リチウムイオンバッテリーに貯められる。バイトンではバッテリー容量について明らかにしていないものの、コンセプト・モデルでは399kmだった航続距離が、増強されたバッテリーパックによって520kmにまで延びたと話している。


バイトン・コンセプトの全長、全幅と全高はそれぞれ、4850mm、1940mmと1650mmであり、22インチホイールを履いている。フロントにはバイトンが「スマート・サーフェース」と呼ぶ、スリムなLEDヘッドライトが搭載される。

ドアハンドルの代わりに、コンセプト・モデルでは顔認証カメラが搭載されており、生体認証データとの照合を行うことで、認証済みユーザーしかドアの開閉ができないようになっている。

インテリアには多彩なディスプレイ

そのインテリアは1250mm×250mmの大きさをもつ「共有エクスペリエンス・ディスプレイ」がダッシュボード全体を埋め尽くしている。このディスプレイはカスタマイズ可能な3つのパネルで構成されており、3つの背面カメラの画像を表示することもできる。そのうちふたつはサイドミラーであり、残るひとつはリアカメラとなる。ディスプレイの明度や背景色は照明にあわせて自動で調整される。

共有エクスペリエンス・ディスプレイは、ジェスチャーと声によるコントロールが可能であり、スマートフォン・アプリ経由での操作を行うこともできる。リアシートのパッセンジャー向けにもディスプレイが2面設置されており、同じ方法で操作が可能だ。

ナビゲーションを含むメインのドライバー向けインフォメーションは、ステアリングホイールに埋め込まれた8インチのタッチコントロール式ドライバー・タブレットに表示される。ディスプレイのエッジ部分はドライブ・セレクター、インジケーターとインフォテインメントの音量調整用ボタンとなる。


各シートには顔認証用カメラが設置され、乗員を特定することでそれぞれにあったシートセッティングをどの席でも再現することができる。フロントシートは12度回転するとのことだ。

このSUVモデルは2019年の生産開始が予定されており、バイトンのダニエル・キルヘット社長は、SUVと同じプラットフォームを共有するサルーンとMPVもすぐその後に続くと話す。