ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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“魔法のスライス”で幻惑…公開動画に本人も反応「常に動けるように構えて…」

 男子テニスのBNPパリバ・オープンは12日(日本時間13日)、シングルス3回戦で第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)がフィリップ・クライノビッチ(セルビア)に6-2、6-1のストレートで圧勝。王者の強さをいかんなく発揮したが、試合中にボールキッズを幻惑する“魔法のスライス”を放った瞬間をATP中継サイト「テニスTV」が動画付きで紹介。海外ファンから「何!? 何が起きてるんだ!?」と話題を呼んでいたが、フェデラー本人も反応。ボールキッズたちに粋なメッセージを送っている。

 ボールに魔法をかけているかのようだった。ファンを虜にしたのは、フェデラーのサービスの場面だった。

 サーブを放ったフェデラー。しかし、ネットに触れて入り、相手のクライノビッチもリターンしたが、レットがコールされた。ただ、フェデラーは集中を切らしておらず、返ってきたボールをバックハンドで打ち返した。ロブ気味のボールは相手コートに入ったため、右サイドからボールキッズが飛び出した。ところが、すぐに踵を返して戻ってしまった。次の瞬間だった。

 急激にバックスピンがかかっていたボールはあろうことか、一度バウンドすると、方向を変えて自陣へ。そして、そのままネットを越えて返ってきてしまったのだ。一気にどよめく会場。実況は思わず、笑い出してしまった。今度は自陣側のボールキッズが反対から飛び出し、回収していったが、フェデラーは冷静にその様子を横目で見守っていた。

ファンに反響増幅「お茶目なマジシャンだ」「意地悪な神がいたもんだ」

テニスTV」は「ロジャー・フェデラーのバックハンドスライス:長年に渡り子供たちを困惑させるボール」と題し、公式ツイッターに動画付きで紹介。映像を観ると、フェデラーは強烈なスライスでバックスピンをかけている。映像を目の当たりにしたファンから「信じられないスライス。予測不可能」「何!? 何が起きてるんだ!?」「視聴者もまとめてパニックだ」と大反響を呼んだ。

 この投稿に対し、フェデラーも反応した。自身のツイッターで「いつでも動けるように構えておかないとね」と舌を出したおちゃめな顔文字をつけて返信。騙されたような形になりながら、即座に反応したボールキッズたちにユーモアを交え、粋なメッセージを送っていた。

 再び、海外ファンから「お茶目なマジシャンだ」「まるでスターウオーズのフォースだ」「君は悪魔さ!」「意地悪な神がいたもんだ」などとコメントが相次ぎ、反響を増幅させていたフェデラー。コート内外で沸かせてくれる王者はやっぱり、スターなのだろう。(THE ANSWER編集部)