今回の選出で昨年5月のU-20W杯に参戦した23名中20名が森保ジャパンを経験。未招集組の久保などはどのタイミングで呼ばれるのか注目が集まる。写真:滝川敏行(サッカーダイジェスト写真部)

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 南米勢との3連戦に臨む23名は指揮官の狙いが反映される人選となった。
 
 3月13日、日本サッカー協会は同19日から行なわれるパラグアイ遠征に参加するU-21日本代表メンバーを発表。東京五輪を目指すチームにとって、今回は森保一監督体制後初となるアジア勢以外との対戦だ。

 21日にU-21チリ代表戦、23日には昨年のU-20W杯で惜敗したU-21ベネズエラ代表と戦い、25日にはU-21パラグアイ代表と相まみえる。南米の強国と戦う絶好の機会であるだけに、今遠征の選手選考は大いに注目を集めていた。

 しかし、森保ジャパン3回目の活動でもキーワードになったのは、これまでと同じく“選手の発掘”だ。
 
 今回はU-19組である99年生まれ以降の選手は選考に含まれず、J1ですでに出場機会を得ている久保建英(FC東京)などは未招集。1月のU-23アジア選手権に出場した伊藤洋輝(磐田)も同世代の代表を優先する形となり、97、98年生まれのみでチームは構成された。

 限られたなかで選手をチョイスした森保一監督は、「東京オリンピックに向けて、代表でプレーできる選手を出来るだけ多く把握したい」とメンバー選出の意図を説明。これまでの活動同様に、多くのプレーヤーに目を向けることを主眼に置いたと明かした。
 
 今回のメンバー選考では、1月のU-23アジア選手権で呼べなかった面々を森保ジャパンに初選出。昨年5月のU-20ワールドカップに参戦した中山雄太(柏)、杉岡大暉(湘南)、坂井大将(新潟)、初瀬亮(G大阪)、市丸瑞希(G大阪)をこのタイミングで招集する形となった。
 
 ここに昨年12月のM-150カップ組とU-23アジア選手権組をミックス。前回の活動を負傷で辞退していた前田大然(松本)やJ1で出場機会を増やしている椎橋慧也(仙台)や、海外組の山口瑠伊(エストレマドゥーラUD)、伊藤達哉(ハンブルガーSV)も呼び寄せた。過去に世代別代表歴のないアピアタウィア久(流通経済大)も、今回のパラグアイ遠征で初めて名を連ねている。
 
「今回も前回の活動から大きく入れ替えたので、個性を見つつ、足りないものは代表活動で何とか変えていきたい。出来ているところは、自信を持って伸ばしてもらえるようにやってもらえればと思っています」(森保監督)
 
 これまで3回の森保ジャパンの活動で、すべてに名を連ねたのは立田悠悟(清水)のみ。それ以外は初招集もしくは2度目の参加で指揮官の思惑通り、様々な選手を手元に置く作業は進んでいる。東京五輪世代の面々が森保監督にどのようなアピールを見せるかが、このパラグアイ遠征のポイントになりそうだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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