郷に入れば、郷に従え。浅草に来たなら、ほかでは決して味わえない、とことん浅草らしいグルメを楽しむべき。

たとえば、鰻はどうだろう。古くは200年以上も前から浅草の地で親しまれてきた鰻。現在でも、歴史ある名店が多数存在している。

今回、ご紹介する『前川』は隅田川沿いという浅草屈指のロケーションが魅力。高揚感を生み出すそのリバービューはデートにもってこい!




隅田川を眺める、最高のロケーションで鰻!この好立地は浅草にしかない
『鰻 駒形 前川』

大きな窓から隅田川を望めば、眼前には駒形橋、その奥に吾妻橋のたもとに建つビル群や東京スカイツリーが……と、浅草にいることを実感させてくれる最高のロケーションを誇るのが『鰻 駒形 前川』。

浅草を訪れたならこの景色を体験しなくては、と思えるほどの絶景だ。

200年以上前となる文化・文政年間に創業。古くは川側に船着き場があり、慣れた客は船で通っていたという逸話も、なんとも粋。

現代ならば、眼前を行き交う水上バスで、日の出桟橋やお台場から吾妻橋まで来てみれば、いにしえの粋人の気分を味わえそうな。



ふんわりとした食感が絶妙な「う巻」(¥1,296)

もちろん、鰻を味わうこともお忘れなく。近年極めて希少になっている天然うなぎを守る観点から、主に扱うのは犁羔砲陵椰1轡屮薀鵐〞とも称される最高級品種の「坂東太郎」。

日本一といわれる利根川の鰻の味に限りなく近く、しっかりと脂を湛えながらも、すっきりとした風味が特徴。ボリューミーな鰻重も、するりと平らげられてしまうほど。

また自慢のタレは、戦火や空襲から逃れ、七代にわたり継承されているもの。酒や砂糖は使わず、醤油と味醂のみを調合。あとは焼けた鰻からにじみ出た旨みが、味に奥行きを出している。

「鰻重」(¥5,184)は吸物、お新香、水菓子付き。鰻重は3種あり、鰻の量によって価格が異なる。



30年前までは江戸通りに面していた建物を改築。より川に近く、眺望が楽しめる造りへと生まれ変わった。通し営業なので、利用しやすいのもうれしい

晴れた昼下がりの爽やかな風景もいいし、川の対岸のビルや高速道路の灯りが美しいディナータイムの眺めも乙。

いずれにせよ、デートに欠かせない高揚感を担保できる、頼もしい存在だ。



浅草の本店のほか、新丸ビルやソラマチにも支店がある