<綿毛のような小さなペットの大きなギャップが、世界を揺るがしている...>

犬の「ヨギ」を知っているだろうか。ふわふわの毛に包まれた愛らしいオス犬のヨギは飼い主のシャンタル・デシャルダンとともに楽しく暮らしている。

そんなヨギに注目が集まったのは、最近のこと。デシャルダンが載せたヨギの写真がSNSで物議を醸している。「人間の男性の顔をしている!」と、確認できるだけで、すでにアメリカ、中国、タイ、韓国、ドイツ、ベトナム等のメディアで取り上げられている。

動物情報サイト「The Dodo」は、確かに、ヨギの顔には人間に通じるものがあると伝えている。我々が見慣れている犬の目は丸味があって黒眼がちなのに対し、ヨギはアーモンド形で白目もはっきりしており、眼差しはシャープだ。さらに、眉のように見える毛とピンクの唇を持っている。

小さな愛玩犬に、人間のようなパーツが組み合わさることで「ぞっとするような容姿」に感じられるという。


友人が、掲示板に投稿すると...

飼い主のデシャルダンは、第三者に指摘されるまでヨギの顔が人間のようだと思ったことは一度としてない。「全然、そんなふうには見えない」と語っている。

The Dodoによると、ことの発端はフェイスブックで共有したヨギの写真だった。「犬(ヨギ)に人間が感じられる」「人間の顔と交換しているみたい。びびった」などと書きこまれ、その後デシャルダンの友人がアメリカ最大級のソーシャルサイト「Reddit」にヨギの写真を投稿すると、ユーザーから大きな反響があったという。多くのユーザーが、「ウソでしょ...?」や「なぜこんなに不快な気持ちにさせるんだ」と書きこんだ。もちろんフォトショップ加工を疑う声や「人間と犬のハーフ」という悪ふざけもあった。

しかし、ヨギの写真のすべてが人間のように見えるわけではない。件の写真は、ちょうどトリミングをしてきれいにカットした姿で、しっかりとカメラに視線を向けている。これが人間のように見せるために大きな役割を果たしていると考えられる。

飼い主のデシャルダンは、ネット上のコメントを気にしていない。愛するペットの真の姿は自分が一番わかっているし、むしろヨギの写真に寄せられた膨大な反響を楽しんでさえいるそうだ。「ヨギはふわふわで最高に抱きしめたくなる子。最高よ!」と、愛を語った。

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部