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ついにこの連載も節目の100回をむかえた。記念すべき100杯目のそばは、JR「品川」駅にある「吉利庵」にしよう。

品川駅にはJRや京急のホーム内にいくつか立ち食いそば店があるが、こちらは駅構内エキュート品川サウスにある店舗だ。周りにはパンやおにぎり、お惣菜やお弁当が売っていたり、和洋各種のレストランが立ち並んでいたり、365日どの時間帯に足を運んでも人であふれかえっている。吉利庵に訪れたのも平日の15時近くだったが、店内には5〜6人の相客。昼時にはこの店も行列になる。

○白と黒のシックな佇まいの和モダン店舗

外観は白と黒のシックな佇まい。和モダンな様相は男女問わず入りやすい。後日調べると、山手線ホームなどにある「常盤軒」と同じらしく、それを現代風にアレンジした姉妹店のような店舗らしい。入口脇に写真入りの券売機が2台あり、こちらでチケットを購入(もちろん交通系ICカード決済可)。店名にもあるように「かき揚げ蕎麦」が看板メニューのようだったが、今回は大きな写真で気になっていた「うま辛生姜ネギそば」(550円)を注文することにした。

店内に入ると突き当りが厨房兼受取口。中央などに立ち食いカウンターがあるほか、一部着席可能な座席もある。奥へ進むと厨房の外に立った店員さんから「食券をお預かりします」と声をかけられるので渡す。

○コクが強いピリ辛スープは、まさに「うま辛」!!

その場で待つこと20秒ほどで、あっという間にそばは完成。さすが駅そばのスピード、感服。丼は手渡しされる。本格中華料理店の担々麺かと見間違うほどのルックス、なんともスパイシーで辛そうなそばだ。

ツユはラー油のようなタレで赤く染まっている。その上には細切りにしたネギやショウガがどっさり。まず一口ツユをすすると、見た目ほどの辛さはなく、まさに「うま辛」。コクが強いピリ辛スープといった味わいで、薬味と一緒に味わうことで、腹の中からじんわりと温まってくる。麺の印象は薄いが、これだけインパクトのあるツユであれば引き立て役にまわるのも当然。立ち食いそばを食べている、という感覚よりもラーメンやつけそばのそれに近い印象がある。とにかく辛さと旨味のバランスが絶妙で、しまいには全部飲み干してしまった。

やや価格帯は割高であるが、この立地で気軽に立ち寄れる立ち食いそばは嬉しい。次こそはぜひ、かき揚げそばを楽しみにしたい。

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作。