ベルリン映画祭もキム・ギドク監督の言動に当惑を隠せず。巨匠はこのまま消えてゆくか

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【ニュース提供=スポーツ・ソウル】性的暴力の疑惑をかけられたキム・ギドク監督の海外活動も、容易ではない見通しだ。

キム監督は先月開かれた「第68回ベルリン国際映画祭」に出席したが、当時の発言が問題になったことが明らかになった。

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実は、新作映画『人間、空間、時間、そして人間』がパノラマ・スペシャル部門に選出された条件は、キム監督の心を込めた謝罪だったという。

映画祭側も「なぜそう言ったのか」

映画祭関係者は12日、スポーツ・ソウルとの取材で「ベルリン映画祭も他の映画祭と同じく、全世界的に盛り上がっている #MeToo運動が話題だった。映画祭側としては、(MeTooおよび女優の性的暴力関連の)質問が出たら必ず『暴力は間違ったもの』と話し、謝罪する条件付きでキム監督を招待したものだった」と明かした。

ところが、キム監督は記者会見で「残念」という表現を使用。問題となったキム監督の発言は次のようだ。

「(女優暴行疑惑に対する)裁判所の判決が出たが、悔しいけれども受け入れる。こういう過程を通じてシステムと演出の態度を変えたし、たくさん反省した。4年前のことがこうやって告訴事件になったことは残念だ」

記者会見直後、映画祭側は「なぜそう言ったのか」とキム監督側に聞いたくらいで、「公式的には言及しなかったが、映画祭側としては大きく失望した」という。

今までにないほど敏感な時期にも関わらず、“世界的な巨匠”として名前を知らせたキム監督の堂々たる態度には、海外も困惑を隠しきれなかったようだ。

ベルリン映画祭での言動に加え、このほど『PD手帳』(MBC)を通じて公開され女優への性的暴力疑惑が新たに浮上した中、キム監督は「監督の地位を利用して個人的な欲求を満たしたことはない。相手の心を掴むためにキスしたことはあるが、同意なしにそれ以上の行動をしたことはない。お互い好感を持った上での肉体関係はあった」と弁解しいるも、説得力を得られずにいる。

キム監督に関わる #MeToo告発が相次ぎ、新作も危機に陥った。

国内はもちろん、海外でも「MeToo関連監督」と言われているキム監督の作品を、どれだけの人が好意的に思うかは未知数だ。

事件が大きくなればなるほどキム監督は身を潜めている状況で、側近の話によると「#MeToo運動が収まるまで音信不通になる可能性が高い」という。

映画界関係者もこう語った。

「本人の立場を表明することが先だ。ベルリンで新作が公開されたとき、外信の反応は好意的ではなかった。それは、#MeTooに対する疑惑がベースにあったからだろう。国内や海外でしばらくの間、キム監督の映画を見られるかどうか疑問だ」

(構成=李 ハナ)