棒状にたためる「Bookey Stick」を使う

 前々から気になっていた「棒状にたためるワイヤレスキーボード」。いくつか製品が出ていましたが「きっと棒状にたためるだけなんだろう」と思い込んで、食わず嫌い的にスルーしてきました。でも内心「実際どういう使い勝手なんだろう」と興味津々。

 そんなところへまた新型の「棒状にたためるキーボード」が登場。JTTの「Bookey Stick(ブッキースティック)」(公式ページ)です。じゃあ試しに、というコトで即購入。

JTTの「Bookey Stick(ブッキースティック)」。スティック状に二つ折りにできる無線(Bluetooth)キーボードで、iOS/MacOS/Android/Windowsに対応します。現在のところ直販サイト「JTTオンライン」のみで販売されています。直販価格は税込4980円。

 ちょっと気になっていた類のキーボードだし、モバイルキーボード好きだし、今日は天気もいいし猫も上機嫌だしってコトで、ふわりと衝動買い。なん、です、がっ!

 使ってみたらけっこーイイ。フルサイズキーボードよりかなり小さく、配列もわりと変則的なんですが、なかなか良好にタッチタイピング可能♪ 携帯感も好印象。バッグにスルリと入る感じで実用的です。

 ともあれ以降、最新の「棒状にたためる無線キーボード」であるBookey Stickについてレビューしてみたいと思います。マルチOS対応のBluetoothキーボードですが、ここではiOSと組み合わせて使った印象を書いてみます。

どんなキーボード?

 まずBookey Stickの概要から。前述のとおり二つ折りにしてスティック状にできる英語配列のBluetoothキーボードで、対応OSは、iOS9以降のiPhoneやiPad、Android OS4.4以降のAndroidスマートフォン、Windows10以降のWindows PC、MacOS 10.11以降のMacとなっています。

 Bluetooth接続については、3台の異なる機器とペアリングでき、キーボードショートカット操作で接続先の機器を変更することができます。電源ボタンはスライドスイッチ式で、電源はUSB充電式です。満充電からの連続動作時間は最大約50時間となっています。

パッケージにはキーボード本体のほか、充電用USBケーブル、二つ折り時用の収納袋、取扱説明書(保証書付)が付属。サイズは、キーボード展開時が約横203×縦90×厚さ15mm(最薄部6mm)で、折りたたみ時が約横203×縦46.5×厚さ15mm(全て突起部含まず)です。質量は約165g。

キーボード上部に、スマートフォンやタブレットを立ててセットするためのスタンドが内蔵されています。キーボード右上には、電源スイッチや充電用USBポート、接続先機器やキーボード電池残量などを示すLEDが集まっています。

 キーボード底面はアルミと思われる金属製で、ほかは白系の樹脂。開いた状態でも閉じた状態でも、なかなかキレイな見栄えです。また、つくりもけっこう丁寧な印象で、刻印などもシンプル。高級という感じではありませんが、雑さや安っぽさのない、端正なイメージのBluetoothキーボードです。

キー配列や打鍵感

 Bookey Stickは、やや変則的な配列の英語配列キーボードです。一般的なキーボードは、最上段のファンクションキーを含めキーは6段構成で、CapsLockやAがある段には13のキーが並びます。一方、Bookey Stickは1段少ない5段で、Aがある段のキーは12キー。ともあれ、写真でBookey Stickのキー配列を見てみましょう。

Bookey Stickのキー配列。キー数は60で、青の刻印はfnキーとの同時押しで機能します。主な英文字キーや記号キーは、まずまず常識的な配列になっています。「=/+」「’/”」など一部キーは省略され、fnキーと同時押しで入力するスタイル。また、マルチOS対応ということで、各OS独自の機能キーが混在しています。なお、キー方式はノートPCなどでもよく見られるパンタグラフ式で、キーピッチは16mm、キーストロークは2.0±0.5mm。キー間隔2.5mmで、やや狭いという感じです。

 打鍵感ですが、軽めの押下感ですが押下時に軽いクリック感があり、わりと静かに打てるものの指先でしっかり入力の瞬間を感じられるというもの。筆者的には、このサイズのキーボードとしては良好と思える打鍵感です。
 キーピッチは16mmと狭め。標準的なキーボードのキーピッチは19mmくらいですので、キーが密集していて狭い印象があります。最上段の数字キーは縦方向に押しつぶされた感じのミニキーですが、まあこういうキーボードではアリガチな仕様です。最下段のスペースバーを含む段はほかのキーより少し縦方向が長く、大きめで誤押下しにくくなっているのはBookey Stickの特徴です。

上から2段目3段目4段目のキーと比べると、最上段のキーは縦に圧縮された感じで、最下段のキーは縦方向に気持ち伸ばしたように大きく設定されています。

 実際にタイプした感じですが、ミニサイズのキーボードとしては打ちやすい部類という印象。筆者の場合ですが、英文字キーはすぐにタッチタイプできるようになりました。また、最下段のキーが大きいためか、スペースバーやfnキー、cmdキーなども打ち間違えが少ない感じ。サイズのわりには、かなり実用性の高いキーボードだと感じられます。

ミニサイズに近いキーボードですが、打鍵感は良好で、タッチタイプもしやすい感じです。キーボードを横から見ると、キーボード手前が低く、奥が高いという形状。キーボードを傾かせる脚の類はありませんが「真っ平らすぎて打ちにくい」という印象はあまりありません。

 一部キーが縦細だったりしますし、fnキーと同時押ししないと入力できないキーもありますので、ある程度慣れる必要はあるキーボードです。でも、ここまで密度の高いキーボードのわりには「けっこーフツーに使えちゃう?」という使用感。さらにコンパクトに折り畳んで携帯できますので、使用時も携帯時もなかなか実用的です。

良好な携帯感、ただ若干の難点も

 このキーボードの魅力は、やっぱり折りたたんだときの細さ。スリムな棒状になるので、バッグなどにスルッと入ります。中央に縦向きのヒンジがある折りたたみキーボードもバッグに入れられるサイズ感ですが、Bookey Stickの場合は「細い隙間があればストンと入る」という感覚。誤解を恐れずに言えば、ペンケースのようにスペースをあまり選ばず収納できるという携帯感です。

二つ折りにした状態では、長さが20.3×幅4.65×厚さ1.6cm。スリムなスティック状です。付属ケースに入れれば安心して携帯可能。スマートフォンと重ねて携帯するには向かない形状ですが、細身で棒状のため、バッグへの収まりが良好なことが多いです。

一般的なサイズのペンケースや長財布と並べた様子。ほかのスタイルの折りたたみキーボードを考えると、Bookey Stickはスリムさが際立ちます。

 打鍵感もなかなか良好で、外見もイイ感じで、携帯性も好印象。ミニサイズと言えるキーボードとしては、かなりの実力派だと思います。

 ただ、ちょっとした難点も感じられました。それは、滑り止めは内蔵スタンドの下部にしかなく、キーボード底面に滑り止めがないことです。乗せる端末や打鍵スタイルにもよりますが、斜め前方に突くように打鍵するクセがある人が軽い端末を乗せて使った場合は「このキーボードすぐ滑る〜」とフラストレーションがたまると思います。

 ただ、内蔵の端末スタンドに重めの端末を乗せれば滑りにくくなります。当然ですが、スタンドに重い端末を乗せるほど、キーボードの安定感が増します。

左はiPhone X、右はiPad miniを乗せた様子。スタンドにかかる重さが大きいほど、スタンド下部の滑り止めが机面に強く当たり、キーボードが滑りにくくなり安定します。ただ、iPhone Xなどの軽めの端末を乗せた状態でも、机面が滑りにくい材質なら実用上問題はないことが多いです。ちなみに、スタンドには10.5インチiPad Proなど大きめの端末を乗せることもでき、スタンドの脚の開き方で端末の画面角度を調整できたりもします。

 でもまあ、極薄の滑り止めテープとかを貼っちゃえば、この「キーボード裏面が滑りやすいので打鍵時にキーボードがズレたりする」という問題は一発解消です。また、両手の手のひらなどでキーボードを左右から軽く挟むようにして打鍵するという方法もあります(ミニ系のキーボードなのでわりと実用的)。

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極薄の滑り止めテープとして筆者的に超オススメなのは、3Mの「落下抑制テープ 書棚用 GNシリーズ」(公式ページ)です。棚の書籍の滑り止め防止テープですが、キーボードの滑り止めにも便利。これを写真の位置に貼ったら、「キーボード裏面が滑りやすいので打鍵時にキーボードがズレたりする」問題は解消しました。

 ただ、滑り止めテープを貼っちゃうと、Bookey Stickの外見のスッキリさが少し損なわれちゃうんですけどね……。まあ、携帯時は付属ケースに入れることになると思いますし、使用時は見えない裏側なので、あまり気になりませんが。

 ともあれ、そんな感じで使える「棒状にたためる無線キーボード」ことBookey Stick。頻繁に使うならこのキーサイズやキー配列は微妙に厳しいかもですが、「たまに出先で使いたい」「なるべくコンパクトに持ち歩きたい」という要望にはマッチすると思います。また、このサイズのキーボードにしては、かなり気分良くタイプできるようにも感じました。興味のある方はぜひジックリと吟味してみてください。