新社会人になる直前、卒業間近の大学4年生の小林廣輝さんを岩瀬大輔さんが質問攻めに

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大学生がビジネス書を読むってどうなんだろう?得るものはあるのだろうか、就活に役に立ったりするのだろうか?そんな疑問を、卒業間近、まさにこの春から新社会人になる大学4年生に、『入社1年目の教科書』の著者が(おそるおそる)ぶつけてみた。(構成/香川誠 撮影/佐久間ナオヒト)

やってみたら「案外しっくりくる」は、まさに天職!?

岩瀬大輔(以下岩瀬):小林さんはこの春からテレビ局のアナウンサーになるそうですね。おめでとうございます。昔からアナウンサーになりたいという夢があったのですか?

小林廣輝(以下小林):いえ、昔からあったというわけではありません。周りに業界の先輩が多かったという理由から意識はしていましたが、アナウンサーなんて自分にとってははるか彼方の遠い存在でしたのので。まさか、僕みたいな者がなれるとは思っていませんでした。「そもそも別世界すぎて選択肢に入っていなかった」という表現が正しいですね。ただ昔から学校から帰宅して深夜まで画面の前にいるほどテレビ大好き人間ではありました(笑)。
なので、就活において当初目指していたのは投資銀行でした。
アルバイトで貯めたお金を使ってアメリカのUtah大学に8ヵ月間留学したのですが、その時に出会った大手投資銀行の方から若いうちから、市場に対して大きな影響力を持つ法人格に対してIPO(新規上場)やM&A(企業の合併・買収)のアドバイザリー業務を行いマーケットに大きなインパクトを与えられるという話を聞に感銘を受けたのです。「財務コンサル」の立場として多種多様な企業の価値向上を成す仕事をすることで、自分の時間がよりレバレッジがかかった状態で社会に大きく還元されると考えました。日本に帰国してからはそのまま外資系投資銀行のインターンに参加しましたね。

岩瀬:そのまま志望していた仕事に就くこともできたのに、なぜアナウンサーに?

小林:根底にあるのは「テレビ大好き!」根性だと思いますが、最初は不純な動機で(笑)。「アナウンサー試験を受ければかつてテレビで見ていた憧れのアナウンサーたちに会えるのでは……」というような好奇心で(笑)。でも選考の過程で、カメラの前に立って何かを伝えたり原稿を読んだりということをしているうちに、「あれ?これ、何か自分にしっくりくるぞ」と気づいたんです。正確な情報を伝えるという前提ありきですが、「テレビ」という公器を使って自分の発するたった数文字の言葉でも、社会の多くの方々の生活を豊かにすることが出来る可能性があるとも感じました。まだアナウンサーの「ア」の字も理解出来ていない状態であると思いますが「自分の一挙手一投足を社会に還元したい」という自分の根幹は投資銀行を目指していた頃と変化していませんね。

岩瀬:しゃべるのが楽しかった?

小林:それもありますし、「これだ」という確信のようなものが持てたことが大きかったと思います。投資銀行のインターンや就職活動に臨むにあたっては、企業IRやマーケットの情報をいかに素早く取得し加工(エクセルに落とし込む)するかといった部分から業務についての知識に至るまでかなり勉強をしましたが、アナウンサーのほうはもっと自然にできたというか、なじめたというか。違和感なく溶け込めたんです。

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