人気のステーキ業態。一瀬社長は「ステーキをブームではなく文化にする」と豪語する Photo:PIXTA

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ステーキ市場が熱い。勢いに乗る「いきなり!ステーキ」は今年、200店舗の出店を計画し、怪気炎を上げる。他社からそっくりな店が登場し、さらにはブロンコビリーが頭角を現す。大人気市場はどう優勝劣敗を決するのか。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝)

「これ、完全にうちのまねですよね」。大人気ステーキ店「いきなり!ステーキ」を手掛けるペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は電話口に向け、怒気をはらんだ声で問いただした。電話の相手は愛知県を中心にステーキ店を展開するあさくまの首脳。1月に東京・九段下であさくまの新業態店「やっぱりあさくま」がオープンした。その内装や量り売りのシステムがいきなり!にそっくりだと、一瀬社長は憤慨していた。

 実は昨年11月、特許を取得していたいきなり!の量り売りシステムが異議申し立てによって取り消されていた。あさくまの首脳は、いきなり!に似ていることを認めつつも、「裁判になってもこちらは負けませんけどね」と、あくまで強気だった。

 焼きたての肉を載せた鉄板のように、ステーキ外食市場が熱い。ホットペッパーグルメ外食総研が実施した調査によると、今年1月の「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」の市場規模は前年同月比で7.5%増(3圏域)。11ヵ月連続で前年比増と好調だ。

 そのけん引役がいきなり!だ。高原価率の商品を提供する一方、客の回転率を高めることで利益を生み出す特徴的なビジネスモデルで急成長している。

 手軽に食べられる厚切り肉が消費者の胃袋をつかみ、「肉マイレージ」という独自の会員カードシステムなども奏功。2017年度(12月期)には常識外れともいえる71店の新規出店を果たした。

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