高木美帆【写真:Getty Images】

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高木に敗れて2位、7度目の総合Vを狙ったオランダのレジェンドも完敗認める

 スピードスケートの世界選手権(アムステルダム)第2日は10日、2種目が行われ、平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(日体大助手)が4種目合計166.905点で、男女を通じ、日本勢初の総合優勝を果たした。五輪金メダル5つを獲得している女王イレイン・ブスト(オランダ)は総合2位で7度目の優勝を逃し、「一番強い者が勝った」と脱帽。新女王に賛辞を送っている。オランダメディアが伝えている。

 スケート界の絶対女王を撃破した。500、1500、3000、5000メートルの4種目で争う今大会。総合首位で後半2種目を迎えた高木は、最初の1500メートルは1分58秒82で1位。最終種目の5000メートルは4位と奮闘し、総合優勝を射止めた。2位は過去6度優勝のブスト。スケート大国の英雄を抑え、相手の“ホーム”で快挙を果たしてみせた。

 五輪金メダル5個を誇るオランダの31歳も、素直に完敗を認めた。ローカル局「ブラバント放送」によれば、ブストは「一番強い者が勝利した。私は2番目で一番の敗者」と語ったという。高木を「一番強い者」と表現し、自分は敗れた中で一番であると勝者に敬意を払い、2位を誇った。

ブストは500メートルで9位と出遅れも、4種目で安定した成績を残した高木

 また、地元紙「テレグラフ」によれば、「私の敗戦の理由は500メートル」と語り、9位に終わった最初の種目を挙げたという。ブストはこう振り返っている。

「そこでできた差は大きすぎた。その後は私の持っているすべてを出して戦った。ちゃんと戦った上で負けた。500メートルでの結果を変えることはできないし、唯一できることは残りを何とかするだけ。そういう意味ではやれることはやった」

 そんな中でも、4種目で安定した成績を残した高木の強さは際立っていた。五輪金メダル5個を誇るスケート界の英雄も認めた23歳。果たして、ここからどれだけ成長し、日本のファンを楽しませてくれるだろうか。(THE ANSWER編集部)