「愛してる」で安く済ませようとするセコい男は愛人を持つ資格はない

写真拡大

 皆さまこんにちは。東條才子と申します。

 金融機関で働きつつ、常時4〜5人の男性と「愛人」関係を結んでおります。

 前回は「長くてウザい「おっさんLINE」は、愛人契約につながる宝の山」と題しまして、長文LINEから男性のニーズを汲み取る成功例をお伝えいたしました。今回は逆に、LINE営業における失敗例について考えてみましょう。

 昨今、愛人とのコミュニケーションはLINEが8割です。

 残り2割は携帯キャリアのメールか、Gmailなどの私用メールですが、あまり見かけません。若い女性とコミュニケーションを取りたい層は、当然のように若者の利用ツールに馴染むのでしょう。

 一般的にLINEの利用率が低いといわれる高齢男性(60代以上)でも、当たり前のようにお使いになっています。

 LINEは、愛人営業において非常に便利です。既読か未読かすぐに判別され、リアルタイムでチャットのようにおしゃべりすることも可能。考えて長文を打つというよりは、どちらかというと反射的なコミュニケーションになります。

 トークルームには会話の履歴が目に見えて残りますから、顧客とのやり取りもすぐに思い出せます。すべてにおいて、メールよりも迅速なコミュニケーションが可能になるんですね。

 したがって、LINEを交換した顧客への営業には、それ以外の男性よりもスピード感が出てまいります。

 ところが、このスピード感あるやり取りには、マイナス面もございます。それは、LINEだけで「仲が深まった」と勘違いしてしまうことです。

 以前、ある顧客(Aさん、50代)への営業を行った際のこと。初回の営業で私をうまく気に入ってくださったAさんとは、すぐにLINEのラリーが始まりました。

「おはよう」からスタートし、「今日は〜〜で仕事だよ」「頑張ってね」から「おやすみ」まで、彼の1日に私とのやり取りが完全に組み込まれたわけです。

◆LINEに熱心な男性との成約率は60〜70%

 私は、Aさんへの営業は比較的やりやすいと判断いたしました。一般的に、返信があまり来ない顧客との愛人成約率が10%としましたら、LINEに熱心な男性との成約率は60〜70%までハネ上がります。心理的な距離の近さを維持しやすいからです。

 AさんからのLINEには、1度しかお会いしていないにもかかわらず、恋人同士のようなキーワードが目立つようになりました。

「次のデートが待ちきれない」ですとか、「才子さんとの夜が楽しみで仕方ないよ」「好きだよ」。はては2度目の顧客訪問(デート)が終わって以降、「愛してる」という恐ろしいワードを多用するようになったのでございます。

 これでは失策です。テレビ東京系列で昨年秋に放送されていたドラマ「フリンジマン」でもいわれておりましたが、愛人関係に「愛してる」は禁物。愛には「無償の」という言葉がつきまとうからです(「好き」には「無償の」が似合わないのとは対照的です)。

 愛人関係はビジネスですから、当人同士が愛し、愛されたいと願ってはいけません。

 ところが、LINEのスピード感によって気持ち(愛)が高ぶった顧客にしてみれば、自分は無償の愛を提供しているのだから、私にも無償で時間や身体、精神的なケアを提供しろということになります。

 私が求めているのは愛人であって、愛ではないのですが、LINEというツールはそこを勘違いさせてしまう魔力をもっているのです。

 LINEで「愛してる」を多用する男性は、50%以上の確率で金銭を出し渋るようになります。

「僕は心から君を愛しているのに、どうして〜〜してくれないの?」という不満が頻発し、金銭的なやり取りなしにサービスを享受しようとするクレーマーに変貌します。

 短期間で「愛してる」を連発するようになったAさんへの営業は、失敗に終わりました。

<文・東條才子>