TOEIC300点台の日本人の両親のもとで育ち、旅行などの短期滞在を除いて海外在住はゼロ。まさに世間で言われる「純ジャパ(純ジャパニーズ)」は、なぜ独学で10ヵ国語を身につけられたのか?
『純ジャパの僕が10ヵ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法』が話題沸騰の10カ国語を操るマルチリンガル・秋山燿平氏に最短で外国語を話すためのコツを教えてもらう。今回は、「文法はどこまで学ぶべきか?」について解説。

文法テスト0点でも外国語は話せる

 前回の記事では、「外国語を話すためには、単語帳を一から覚えるのは非効率だ」というお話をしました。そして単語と同様に、文法もすべて覚える必要はありません。学校では、あまりに多くの文法を、詳細なルールまで正しく覚えることを目標としてきました。しかし、その言語の研究者であれば別ですが、単純に「話す」という目的を考えれば、そのような細かいルールまで学ぶ必要はありません。

 文法のルールを細かく覚える必要がないことは、帰国子女の方を見ているとよくわかります。彼らは外国語を自在に操り、不自由なく外国人と会話します。しかし、いざ文法の試験になると途端に手が止まってしまうようです。これは、実生活の中で外国語を学んでいるために、文法を体系的に学んでいないからです。それでも不自由なくコミュニケーションが取れるわけです。

 僕自身、フランス語検定を受けた際には、文法問題がほぼ0点、読解とリスニングが満点でギリギリ合格したのをよく覚えています。それでも、問題なくフランス語でコミュニケーションは取れるのです。

 考えてみてください。日本人のあなたは「は」と「が」の違いを明確に説明できますか? おそらく、これができるのは日本語の指導や研究に携わる人だけでしょう。それなのに外国語では、英語で「to 不定詞」の用法を「名詞的、形容詞的、副詞的用法」と覚えるように、名前までつけて分類し、覚えることが少なくないわけです。

 もちろん、検定や大学受験などのテスト対策では、そのような文法ルールもしっかり覚えておく必要があります。しかし「話す」ということにおいては、そのような知識は必要ありません。大切なのは、「相手に言いたいことを伝えられるかどうか」の一点だけなのです。

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