目の前にいる人との交流や、自然の美しさをゆったり味わうというのが「ヒュッゲ」な生き方である(写真は芳子ビューエルさん)

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今、デンマークの「ヒュッゲ」という言葉がじわじわと注目を集めてきている。「世界一幸福な国」と言われるデンマークの人々の幸福の秘訣といわれるヒュッゲは、流行の「インスタ映え」とは対極的な意味を持つ価値観である。(藤野ゆり 清談社)

インスタ疲れに悩む日本人が
目を向け始めた“ヒュッゲ”とは

 昨年、流行語大賞を獲得した「インスタ映え」。この言葉はInstagramなどで、鮮やかで目を引くような「映える」写真を撮ることを指す。

「インスタ映え」のために「インスタ映え」する場所に出向き、「インスタ映え」する料理を食べて撮影し、共有して「いいね!」をもらう。もはや、何をするにもインスタグラムを意識している、と言っても過言ではない昨今、常にいいね!の数を気にするプレッシャーから、「SNS疲れ」や「いいね!疲れ」を起こす若者も少なくない。

 そんな中、ジワジワと目にする機会が増えている「ヒュッゲ」という言葉は、「インスタ映え」とは真逆の価値観を提示したデンマーク語だ。

「ヒュッゲとはデンマーク独特の言葉で、デンマーク人のライフスタイルそのものを表現しています。例えばデンマーク人はピクニックが大好きなのですが、インスタ映えするような、お洒落な小道具を並べた形式的なピクニックは行いません。バスケットにパンや水筒、必要なものだけをボンボン詰め込んで、見た目にこだわらないピクニックを行うことが、最高にヒュッゲなのです」

 こう語るのは『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』の著者で、北欧流ワークライフデザイナーの芳子ビューエル氏。ビューエル氏の解釈では「ヒュッゲ」とは、日本語でいう「ほっこり」に近いものだという。例えば、キャンドルの明かりのそばでココアを飲むこと、海辺で日が沈む様子を眺めながら波の音に耳を澄ますこと、大好きな人たちと一緒に過ごすひと時…。これらは全て「なんてヒュッゲなの!」と評される。

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