ブルーエア「Blue Pure 411」

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 日本気象協会によると、1月23日に関東の一部でスギ花粉が飛散を開始したことを確認。2月15日発表の情報によると3月には東北北部にも到達するようだ。飛散量は全国的に昨シーズンを上回る見込みとなっており、花粉症の人には悩ましいシーズンになりそうだ。

 そうなると気になってくるのが「空気清浄機」だろう。花粉症以外にもPM2.5などの問題もあるため、できるだけ空気清浄機を家に1台は置いて“空気ケア”をしておきたいものだ。

●空気清浄機選びのポイントの1つが「デザイン」

 空気清浄機はさまざまなメーカーがたくさんの製品をラインアップしているため、選び方は難しそうに思えるかもしれない。もちろん、適用床面積や搭載している機能などに違いはあるが、筆者が着目してほしいポイントは2つ、「デザイン」と「メンテナンス性」だ。

「なぜデザイン?」と思われるかもしれないが、それには大きな理由がある。空気清浄機ほど“ネガティブ”な家電はないからだ。

 炊飯器なら「おいしいご飯を毎日食べたい」、テレビなら「大画面で好きな映画やスポーツを堪能したい」など、購入後には明るい未来というか、クオリティ・オブ・ライフの向上が期待できる。もちろん、空気清浄機を購入することによって花粉症の症状を軽減できるのであれば、それは素晴らしいユーザー体験だろう。しかし「マイナス」を軽減するのであって、「プラス」を付加する家電ではない。

 まだある。空気清浄機はパワフルなファンを使って部屋の空気を吸引し、大きなフィルターでこし取ることで空気中のホコリや花粉、ハウスダストなどを取り去る仕組みになっている。そのため、どうしても邪魔になってしまう。我々の生活にプラスの効果を与えてくれるわけでもないのに、常に床の上にあって邪魔なのだ。せめてデザインだけでも良くないと、「なんでこんな家電を買ってしまったのだろう」とずっと後悔する羽目になる。つまり、どうしても邪魔なものなので、できるだけ見た目や質感で気に入ったものを選ぶことが重要、というわけだ。

●長年使う上では「メンテナンス性」も重要なポイント

 空気清浄機というのは、なかなかユニークな製品カテゴリーだ。国内大手メーカーの多くは「フィルター10年交換不要」をうたっているにもかかわらず、海外メーカーや国内ベンチャーは「半年か1年に1回交換」とうたっている。普通に考えて、こんなにおかしな話はない。

 そのからくりが「メンテナンス」にある。「フィルター10年交換不要」をうたっているメーカーは、「HEPAフィルター」などと呼ばれる目の細かいフィルターの手前に「プレフィルター」と呼ばれるフィルターを設置しており、そこにホコリなど大きめのゴミが付着するようになっている。メインフィルターを交換しない代わりに、この部分を1週間に1回ほどのペースで、掃除機などを使って掃除する必要がある。

 一方、半年もしくは1年での交換をうたっている空気清浄機の場合、そのようにメンテナンスを必要とする仕組みになっていない。ただし手間はかからないが、頻繁に交換する必要があるため、維持コストがかかるというデメリットがある。

 最近ではコードレススティック掃除機も増えて安くなっており、1週間に1回程度フィルターを掃除するのはそれほどの手間でもない。どちらにもメリット・デメリットはあるので、デザイン面なども含めてどちらを選ぶか決めるといいだろう。

●清浄効果に懐疑的なら「見える化」モデルがオススメ

 空気清浄機を購入する上で悩ましいことの一つとして挙げられるのが、「本当に効いているのか?」ということではないだろうか。いくらセンサーが稼働して大風量で部屋の空気が循環していても、本当に花粉が減っているのか、PM2.5の濃度は低くなっているのかがわからない限り、購入効果が得られているのかがわからない。よほどひどい花粉症の症状が軽減されたというのでもない限り、なかなか効果を実感できることはない。

 そこでオススメしたいのが、Wi-Fiを内蔵して空気の清浄効果を“見える化”してくれる製品だ。ブルーエア、ダイソン、シャープ、ダイキン工業が見える化対応の空気清浄機をラインアップしており、今後は他社からも対応モデルが増えてくるとみられる。

●加湿機能も必要に応じて検討

 空気清浄機の上位モデルには、湿度の低い冬などに便利な加湿機能を搭載するモデルも多い。暖かくなるこれからのシーズンには必要ないが、冬には活躍するので、こちらもニーズに応じて検討するといいだろう。

 基本的に「フィルター10年交換不要」をうたう大手メーカーの上位モデルは加湿空気清浄機になっており、その多くには「プラズマクラスター」をはじめとするイオン放出機能なども備えた“全部入り”モデルとなっている。一方、海外メーカーや国内ベンチャーの製品は、基本的に加湿なしの空気清浄機専用モデルとなっている。

●オススメのモデルを紹介

 これらの情報やコストパフォーマンスの良さも踏まえた上で、オススメのモデルをいくつか紹介したい。

●スッキリしたデザインで安心感も高い加湿空気清浄機

・ダイキン工業「MCK55U」(実勢価格4万4220円)

 タワー型のスクエアフォルムと3色のカラーバリエーションを採用しており、リビングから寝室までさまざまな場所に使いやすい加湿空気清浄機(適用床面積25畳)。独自の「ストリーマ」技術によって、吸い込んだ花粉などの有害物質を無害化できることや、加湿タンクの水を除菌できるといった機能性の高さも魅力。上位モデルの「MCK70U」(実勢価格4万8640円)なら、スマホと連携した見える化や遠隔操作も可能になっている。フィルター10年交換不要。

●スッキリフォルムで空気の見える化にも対応

・シャープ「KI-HS50」(実勢価格5万160円)

 ダイキンのMCK55Uほどスリムではないが、タワー型のスクエアフォルムを採用した加湿空気清浄機(適用床面積23畳)。こちらはWi-Fiを内蔵し、シャープのクラウドサービス「COCORO AIR」に対応。住んでいる地域で花粉の飛散量が多い日には自動的に「花粉運転」に切り替えるなど、クラウドの情報(PM2.5や黄砂、温度・湿度情報など)を蓄積・分析して運転モードを選択する機能を備えている。

●デザインだけでなく質感の高さも魅力

・カドー「AP-C200」(実勢価格5万2920円)

 設置面積が少ない円筒型フォルムでありながら、パワフルな送風を実現する斜流ファンを採用し、360度周囲から空気を吸い込むスタイルの空気清浄機(適用床面積22畳)。ニオイを吸着する活性炭フィルターを標準搭載し、光触媒技術を用いた独自の「フォトクレアシステム」と呼ばれるフィルターのセルフクリーニング機能を備えている。フィルターの交換は1年に1回程度だが、デザインの良さと質感の高さは圧倒的だ。

●どこよりもシンプルなデザイン 気分で色も変えられる

・ブルーエア「Blue Pure 411」(実勢価格1万9440円)

 カドーと同様に円筒型フォルムを採用する空気清浄機。小型ながら適用床面積13畳となかなかパワフルだ。ボディーにHEPAフィルターを載せてカラフルなプレフィルター(水洗い可能で繰り返し使用できる)をかぶせ、その上にファンを載せるというシンプルなスタイルになっている。プレフィルターは3色用意しており、別売のプレフィルターを替えることで気分に合わせて色を楽しむといったこともできる。
(文=安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト)