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『深夜食堂』『女くどき飯』『ワカコ酒』『終電ごはん』『泣きめし今日子』など、登場人物の食事シーンに思わずよだれが出てしまうグルメドラマが深夜枠の定番になりつつある。

 そんなブームの火付け役となったドラマは、4月6日にシリーズ第7弾の公開がスタートする『孤独のグルメ』だろう。同局の深夜枠としては異例の長寿シリーズでもある『孤独のグルメ』の魅力のひとつは、毎回登場する実在の店。その玄人ウケする店の絶妙なチョイスがファンから絶大な支持を集めている。

「(原作者の)久住昌之さんの探し方を踏襲するつもりで店探しをしました」と話すのは、ドラマ『孤独のグルメ』プロデューサーの吉見氏。今回は、吉見氏ほか、監督の溝口氏、ディレクターの井川氏、プロデューサーの菊池氏の4人に「一体どうやって見つけたんだ!?」とファンを驚かせる店探しの秘密を聞いた。

吉見:久住さんの探し方というのは街を歩いて自分の足で探すということです。当時はまだ「食べログ」などのグルメサイトが充実していなかったんで、基本的に制作スタッフの行きつけの店へ行っていました。1話の門前仲町のお店は、監督の行きつけの飲み屋なんですよ。

溝口:そうなんですよ(笑)。親しいお店でないと、(撮影に必要な)7時間も8時間も店を押さえるっていうのは当初かなり難しくて……。シーズン1の第一話で出た「庄助」ってお店は僕が20年ぐらい通っているお店で話したら、「いいよ」って言ってくれて助かりました。

井川:『孤独のグルメ』って言ってお店の人にわかってもらえるようになったのは、最近のシーズン5〜6ぐらいからじゃないかな。

吉見:そうですね。おかげさまで『孤独のグルメ』が広く観られるようになって、お店の方にも知ってもらえているんで、こういう内容の番組だとわかってもらえるんですけど、シーズン1のときはお店の方も「何の番組?」って(笑) 。撮影も、「普通の情報番組なんだから30分くらいで終わっちゃうんでしょ?」って言われて、「いや、7時間ぐらいかかって……」と答えると、「じゃあ、ダメだ」とか。交渉がものすごく大変でした。交渉とは逆に、シーズンを重ねるごとにお店探しは大変になりますね。今は菊池プロデューサーが中心になって、アンカーマン的な感じでやってくれています。

菊池:どんどん太ってます(笑)。最初にラインナップの12本はだいたいこういうジャンルがいんじゃないかって候補があって、よさそうなところからひとつずつ当たっていきます。

井川:最終的に撮影に至るまでに一つのお店に述べ10回以上は行ってますよね? 最初に店を決めるときにAさんが行って、「よかったよ」ってなったら、菊池さんが行ったり、僕が行ったりして、「いいね」ってなったら、シナリオを作りに行って、監督の溝口氏が食べて、メインのロケハンがあって……。

菊池:ここで撮影やれるって決まったときに、その場でお店に交渉するんですよね。それまではまったく明かさず普通のお客さんとして通って。

井川:(お店の人に)「最近急に来るようになったね」って、昨日も言われましたよ。バレてますね(笑)。

 最終的に撮影を決定する基準は「純粋にもう一回行きたいと思えるかどうか」と話す菊池氏。メニューへの驚異的なこだわりや思い出の店など話題が尽きない4人だった。<取材・文/日刊SPA!取材班>

※4月5日発売予定の『孤独のグルメ 巡礼ガイド 第3巻』より