ものづくりイズム館では、テレビなどの「三種の神器」をはじめ約550点を展示

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 パナソニックは7日、大阪府門真市の本社敷地内に新施設「パナソニックミュージアム」を開設した。創業者である松下幸之助氏の経営理念と同社の歴史を照らし合わせて紹介する。幸之助氏からじかに薫陶を受けた人は「もはや社内にいない」(石井純常務執行役員)という。7日に創業100周年を迎えた同社は新施設を通じ、創業者の経営理念を次の100年へ継承する。一般公開は9日から。

 パナソニックミュージアムは「松下幸之助歴史館」と「ものづくりイズム館」などで構成する。松下幸之助歴史館は幸之助氏が会社の苦難と飛躍を重ねながら、水道水のように良質な商品が安価に手に入る社会を目指す「水道哲学」といった経営理念を確立した過程を再現した。一方、ものづくりイズム館はテレビや洗濯機などの「三種の神器」をはじめ、約550点を展示した。

 施設にはパナソニックが持つ最新の通信・翻訳技術を導入した。見学者はスマートフォンに専用のアプリケーション(応用ソフト)をインストールして光通信を使い、各展示コーナーの説明情報を多言語で受け取れる。対応する言語は日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語。世界中の社員と取引先などに、創業者の理念や人物像を知ってもらう狙いだ。

 近年、同社は家電に加え、車載機器などで稼ぐ企業に変貌しつつある。創業者の理念を受け継ぎつつ変革を進め、さらなる成長を狙う。