米Appleは現地時間3月7日、サプライヤーの労働環境を独自に監査した結果をまとめた「サプライヤー責任進捗報告書」の2018年版を公開しました。強制労働や児童労働などの問題への対処、女性向けの健康推進プログラムの開始などが報告されています。

毎年恒例のサプライヤー責任進捗報告書

Appleは毎年、サプライヤー責任進捗報告書を公開しており、2018年版は12回目の発行となりました。
 
報告書によると、Appleは30の国・地域にある756のサプライヤーを監査しており、そのうち197のサプライヤーが新たに監査対象となっています。
 

 
【更新 2018/3/10 午前2:44】
Apple Japanは3月10日未明、日本語版のWebサイトを2018年版に更新しています。

独自基準でサプライヤーの労働基準を格付け

Appleは独自に定めた倫理基準により、サプライヤーの労働環境を100点満点で評価し、90点以上の「ハイ・パフォーマー」、59点以下の「ロー・パフォーマー」、中間の「ミディアム・・パフォーマー」に区分しています。
 

 
2017年は、「ハイ・パフォーマー」が前年比35%増加した一方、「ロー・パフォーマンス」に区分されたサプライヤーは1%で、2016年の3%や2014年の14%から低下しています。

強制労働などの「重大な違反」は44件

報告書では、Appleが定める労働環境ガイドラインへの違反件数も報告されています。
 
サプライヤーの労働現場において、違反件数が最も多かったのは週60時間という労働時間上限の超過でした。
 

 
また、44件の「重大な違反」が発見されており、その内訳は、3件の強制労働、38件の勤務時間改ざん、1件の監査拒否、2件の児童労働でした。
 
2017年に発見された強制労働への対処事例では、フィリピンからの700人以上の労働者が、仲介業者から総額100万ドル(約1億600万円)もの斡旋手数料を要求されていたため、サプライヤーに命じて全額を労働者に支払わせたそうです。

女性向けのヘルスケア教育プログラムを提供開始

Appleは新たに、女性労働者のヘルスケア教育のプログラムを中国とインドで開始したことを紹介しています。
 

 
がんの早期発見、栄養、妊娠中の健康管理などを含むプログラムは、参加者から友人や家族など、周囲の人々に伝わることが期待されています。
 
Appleは、2020年までに世界のサプライヤーで勤務する100万人の女性に、このプログラムを提供することを目標としています。

フルタイム雇用のための教育プログラムも開始

Appleは、期間工の多いサプライヤーの製造ラインで働く労働者向けに、地域の教育機関と連携して職業訓練を行い、フルタイムの雇用機会を提供するプログラムも開始しています。
 

 
 
Source:Apple, 報告書(PDF) via 9to5Mac
(hato)

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