日本の10番を背負う香川 photo/Getty Images

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日本代表は香川真司をチームの中でどう活かすのか。これは近年の日本サッカー界が考え続けてきたことだ。

香川は日本屈指のテクニシャンで、史上最高の日本人選手と言われることもあるほどの才能の持ち主だ。しかし、所属するドルトムントと日本代表ではパフォーマンスに差があると指摘されてきた。ドルトムントでは周囲のレベルも高く常に攻撃的なサッカーができるが、日本代表の場合は世界の強豪と対戦した際に防戦一方となることも珍しくない。恐らく代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチもロシアワールドカップで守備の時間が長くなることを予想しているだろう。その際にどう香川を活かせばいいのか、これは日本サッカー界の課題だ。

メキシコの『Depor』も香川の才能を非常に高く評価しており、「1989年に日本史上最高の選手が生まれた。キャプテン翼に最も似た選手」と紹介している。海外のトップレベルでも通用するテクニックは日本人史上最高と考えて間違いないだろう。

しかし香川は今回のワールドカップでポジションが確保されていない。ハリルJAPANの中盤では運動量と守備面で泥臭い仕事をこなせる選手が好まれる傾向にあり、香川が100%フィットしていないのは明らかだ。しかし香川の創造性やテクニックをワールドカップ本番で活かせないのはあまりにもったいない。

同メディアは「カガワの才能には日本がグループステージを突破する希望がある」と伝えており、やはり海外は香川をキーマンの1人と考えている。現在は怪我で離脱しているものの、後半戦になってから香川は結果を出している。これを日本代表に持ち込んでほしいところだが、日本の10番はロシアの地で希望となるだろうか。

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