アメリカの成人を対象としたスマートスピーカーに関する調査の結果、世帯普及率は約2割に達し、リビングやキッチン、寝室で主に使われていることがわかりました。iPhoneユーザーは平均よりもスマートスピーカー購入意向が高い傾向が見られます。また、2018年中にスマートスピーカーを買う予定の人の26%は、AppleのHomePodを購入したいと回答しています。

米成人の19.7%が家にスマートスピーカー所有

音声認識関連情報に詳しい米メディアVoicebotが、アメリカの成人を対象としたスマートスピーカーに関する調査結果を発表しました。
 
調査は2018年1月にオンラインで実施され、アメリカの18歳以上の成人1,057人から有効回答を得ています。なお、調査は、AppleがアメリカなどでHomePodを発売する前に実施されています。
 

 
調査の結果、19.7%の回答者が、家庭にスマートスピーカーを保有していました。これをアメリカの成人人口である2億5,200万人に当てはめると、アメリカだけで約4,730万台のスマートスピーカーが使われている計算です。
 

 
この所有率は、アメリカの公共放送NPRが2017年12月に実施した調査結果の16%よりもわずかに高くなっています。

スマートスピーカー3大設置場所はリビング、キッチン、寝室

スマートスピーカー所有者に所有台数を聞くと、1台が65.7%でした。一方、2台所有者が19.3%おり、34.3%は複数台所有者でした。
 

 
スマートスピーカーの設置場所は、リビングルームが45.9%で最多、以下キッチンが41.4%で、家庭内の共有スペースが4割を超えました。第3位に寝室が36.8%で続いています。
 

スマートスピーカーのシェア、Amazonが71.9%

所有スマートスピーカーのメーカー別シェアでは、Amazonが71.9%で、Googleの18.4%に大きな差をつけています。
 

 
モデル別シェアは、AmazonのEchoが35.8%、Echo Dotが32.3%、Google Home Miniが9%、Homeが8.7%の順となっています。
 

高所得層はAmazon、低所得層はGoogle

所有するスマートスピーカーと世帯収入を掛け合わせると、平均以上の収入がある家庭ではAmazon製品を選ぶ傾向が7.5%強く、反対に収入が平均以下の世帯ではGoogle製品を選ぶ傾向が20.6%強かったそうです。
 

 
同じGoogle製OSを搭載するAndroidスマートフォンユーザーが低所得層に多い傾向があること、Amazonプライム会員が高所得世帯に多い傾向があることと関連しているとVoicebotは分析しています。

iPhoneユーザーはスマートスピーカー所有意向が平均を22%上回る

調査の実施時期は2018年2月にHomePodが発売される前ですが、iPhoneユーザーとスマートスピーカーの関係についても調査されています。
 
iPhoneユーザーは、スマートスピーカー所有意向が22%、スマートスピーカーを使った音声での買い物意向が8.5%、サードパーティ製のスキル利用意向が4.6%、それぞれ平均よりも高い傾向がみられました。
 

 
一方で、Googleのスマートスピーカー所有率は平均より30%も低くなっています。
 
Voicebotは、「AppleのHomePodは、リビングで音楽を聴くための高級品。AmazonのEchoは、キッチンや寝室で実用的なタスクをこなす製品」と両製品の性格の違いを説明しています。

Siriで音声アシスタントに慣れているiPhoneユーザー

所有スマートフォン別に音声アシスタントの利用経験を比較すると、iPhoneユーザーは76.7%がSiriを使ったことがあります。一方、Google Assistantを使ったことがあるAndroidユーザーは、42.7%と半数を割り込みました。
 

 
SiriになじみのあるiPhoneユーザーは、スマートスピーカーに親しみやすいと言えそうです。

スマートスピーカー所有者の4人に1人は音声での買い物を経験

スマートスピーカー所有者の26%はスマートスピーカーを使って音声だけでの買い物を経験しています。そして、11.5%は月に1回以上、音声での買い物をしています。
 
この傾向から、全人口の16.7%は音声での買い物をする可能性があると推定されます。
 

 
Voicebotは、「声だけで買い物」という行動をとる消費者は少ないという予測が外れた、とコメントしています。

2018年のスマートスピーカー出荷台数シェア、26%はHomePodか

スマートスピーカーを所有していない人に、その理由を尋ねたところ、以下の結果となりました。
 

興味がないから:37.9%スマートフォンで必要な機能は使えるから:21.2%プライバシー問題が心配だから:16%購入する予定:11.8%価格が高すぎるから:8.8%

 

 
スマートスピーカーの世帯所有率は19.7%ですが、非所有者の9.8%が2018年中にスマートスピーカーを購入予定と答えています。
 

 
これは、2018年にスマートスピーカーの所有率が前年比50%と大きく伸びることを意味します。
 
また、2018年のスマートスピーカー購入予定者の26%が、AppleのHomePodを購入予定と回答しています。
 
この結果から、2018年のスマートスピーカー出荷台数で、HomePodのシェアが26%程度になると見込まれます。

出遅れたApple、低価格版HomePod発売との予測も

AppleのHomePodは、発売が当初の2017年12月から2018年2月にずれ込んだことで、商戦期であるホリデーシーズンを逃してしまいました。
 
また、HomePodのアメリカでの販売価格は349ドル(約3万7,000円)と、赤字覚悟の価格で販売しているAmazonやGoogleのスマートスピーカーと比べて高価です。
 
2018年に、HomePodの低価格モデルが追加発売されるのではないか、とも予測されています。
 
テクノロジー業界で2018年に最も成長が期待できる分野と言われるスマートスピーカー市場には、FacebookやSpotifyも参入すると見込まれています。

 
 
Source:Voicebot via MacRumors
(hato)

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