非接触生体センサーを搭載した自動運転車両の実証

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 九州工業大学は6日、非接触生体センサーを搭載した自動運転車両を開発、公道での実証実験を始めたと発表した。200メガヘルツのラジオ周波数電波を使って、非接触で心拍など人の生体信号を検知する。ドライバーの居眠りや突然の心停止など生体の異常を検知すると、手動から自動に運転が切り替わる。

 センサーは九州工業大学イノベーション推進機構の佐藤寧教授が開発した。バックミラーから発する電波で心拍を、シートに置いた座布団型の圧膜センサーで姿勢などを測定し、車両に付属したカメラなども含めた全情報を人工知能(AI)に集約して制御する。

 異常を検知した場合は車両が安全な場所まで自走し、数センチメートルの精度で路肩に寄せて停止する。自動運転と生体センサーの組み合わせ技術は「世界初」(佐藤教授)という。将来はタクシーに搭載して高齢者の移動などに期待している。

 北九州市、北九州産業学術推進機構(FAIS)との連携事業で、2016年度文部科学省の地域科学技術実証拠点整備事業などに採択されている。