人材の「2:6:2」の法則を本連載の第1回で紹介したが、6割の「普通の人」は「自分はできる」と思っていて、結果につながる行動がとれないために成果を出せずにいることが多い。こうした勘違いをしている人に、「行動の教科書」という基本を教えるテキストをいかに手に取らせるか、コツを伝授する。

6割の「普通の人」にありがちな
認知のゆがみ

「意識高い系」という言葉が、最近よく使われます。

 この言葉は、ほかのだれかについて語っているようでいて、実は自分に対して用いていることがほとんどです。つまり、そもそも「意識高い系」などという言葉を好んで使う人は、「自分は意識が高いから」と思っているわけです。

 こうしたタイプは、6割の普通の人に多く見られます。

 彼らは、「自分は頭がいい」と思っていて、イコール「自分は仕事ができる」という思い込みを持っています。言ってみれば、認知がゆがんでいるのです。

 彼らは、たしかに知識はそれなりにあるのですが、それを結果を出すための「知恵」に変えることができずにいます。

 こういう人たちは、研修で「お客様への提案資料をつくって発表せよ」などというテーマを与えると、とてもきれいで立派な提案資料をつくってきます。

 それを見て、パワーポイントさえろくすっぽ使えない世代の上司は「おお!」と驚くわけです。そして、とてもきれいな提案資料をつくった彼らを、取引先に向かわせます。

 ところが、お客様はそんなものは望んでいません。きれいな提案資料は独りよがりで、お客様にはまったく刺さりません。

 それを理解できずに、相変わらず「意識高い系」の振る舞いをしてお客様を怒らせ、報告を受けた上司からも叱責されます。

 すると彼らは、心折れるか、あるいはブチ切れます。

「僕はこんなにいいものをつくったのに、だれもわかってくれない。理解できないほうが悪いのだ」

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)