(写真=MBC『PD手帳』キャプチャー)

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【ニュース提供=スポーツ・ソウル】世界3大映画祭のカンヌ、ベルリン、ヴェネツィア国際映画祭で受賞した唯一の韓国人監督キム・ギドクの素顔は、衝撃そのものだった。

3月6日に放送された時事番組『PD手帳』(MBC)では、キム監督の作品に出演した3人の女優がセクハラや性的暴行の被害を、当時の具体的な状況説明とともに暴露し、視聴者を驚愕させた。

暴行だけではなかった!? “韓国映画界の巨匠”キム・ギドク監督に今度は性的暴行疑惑

キム監督の醜い素顔も問題だったが、より衝撃的で残念だったのは、実はそういったキム監督の言動を多くの映画関係者がすでに知っていたことだ。

番組によると、キム監督はソウル芸術大学の名誉教授として教壇に立った頃から、「主人公をやりたければ私と寝ればいい」と、おおっぴらに話していたという。

「話せば干されてしまう」

ホン・テファ全国映画産業労働組合事務局長も、番組の取材で「十分知られていたと思う。僕みたいな一般的なスタッフが知っていたくらいだから、重要スタッフのほとんどは知っていたはずだ」とコメント。

つまり、噂が蔓延していたキム監督の実体は、長い間周囲の沈黙と傍観によって隠されており、増え続ける被害者だけが苦痛に耐えなければならなかったのだ。

遅ればせながら“彼と共犯になりたくない”という数人の関係者の証言が取れたが、今も相変わらず口をつぐんで目をそらしている関係者のほうが多いのが現実だ。

番組側が取材を行った、元映画スタッフは、「番組に出さないと約束してくれればお話ししますが、これが知られると本当に困る。僕は干されてしまう。ダメです」と、難色を示していた。また、取材に応じると約束しておきながら、すっぽかしたスタッフもいたという。

「映画の仕事をしている人なら、キム・ギドクに関しては一切喋らないはずだ」「正直、何人かの男性俳優が勇気を出して証言してくれればいのだが、しない。うっかり喋って悪者扱いされるのが嫌なのだ」と、元映画スタッフたちは口を揃えた。

韓国映画界において、キム・ギドクという名前が与える恐怖が大きいのは事実。

しかし、今よりさらに手遅れになる前に、誤りを正すためには被害者らの力になってくれる周囲の勇気が必要だ。全てを知っていながら傍観した人々は、その責任を回避することはできないこと、また、傍観者ではなく共犯者になり得ることを忘れてはならない。

(構成=李 ハナ)