今やコーヒーの街として名を轟かす清澄白河ですが、ちょっとお待ちを。実は美味しいお酒が飲める店もちらほらあります。のんべえライター・本郷明美が、コーヒーのち酒ときどき銭湯で街を散策しました。

昼のコーヒーから個性派店が待つ夜へ

 昼のお楽しみ、コーヒー一杯目は『オールプレス エスプレッソ』へ。「マキアート」(430円)は、エスプレッソの深い味に滑らかなミルクが調和する。「美味しかった」と女性スタッフに声をかけると「よかったです!」と笑顔。コーヒーへの愛を感じ、うれしくなります。

『sunday zoo』は、ご夫婦で営んでいるらしいこぢんまりとしたカフェ。奥様が「どんな味がお好みですか?」と聞いてくれる。「酸味が少なめで、苦みが強いものを」と伝えるとエルサルバドル産の『ラ・ホヤ』という豆をチョイス。ご主人が目の前でドリップしてくれるコーヒーは香りも良く、味もドンピシャ好みである。丁寧に淹れてくれる一杯を、ゆっくりと味わいたい。

 さて、夜の部に入る前に、ひとっ風呂。『辰巳湯』は、なんと露天風呂がある素敵な銭湯だ。よく温まって気分もスッキリ。

写真:『辰巳湯』。露天風呂や坪庭、脱衣場に畳敷きのスペースがあるなど風流だ。大人460円 東京都江東区三好1-2-3 ☎03-3641-9436 営15時〜24時、土・日・祝13時〜24時 休月

『酒と肴 botan』は、和服姿の女将が出迎えてくれる小料理屋。「のれそれレモン醤油」(700円)の食感に舌が喜び、お酒が進む。続いて『Le Delizie Del Mondo』へ。地元の方々らしき客でにぎわう気楽な雰囲気だ。「メニュー以外に、『カツオの藁焼き』がありますよ」とのマダムのひと声に飛びつく。凝縮されたカツオの旨み、燻された香りがとてもいい。『フジマル醸造所』はワイナリーに併設されたレストランで、自社製ワインをいただける。「樽詰めワイン」が実にフレッシュ! ほのかに発泡が残る、ワイナリーならではの味はくせになる。

 それぞれに味があって、おもしろい店揃い。夜の清澄白河、なんだかいいぞ。ぶらぶらとそぞろ歩けば、いい店に出合える予感100%なのである。

神社仏閣情報

門前仲町・清澄白河を歩くなら、ぜひ近隣の寺院にもお参りして、地元の歴史に触れてみましょう。

成田山 東京別院 深川不動堂

 千葉県成田市にある成田山新勝寺の東京別院。ご本尊は不動明王で、開創310年記念事業として建立された本堂、旧本堂、内仏殿のほか、深川龍神、開運出世稲荷などを擁する。旧本堂には、身の丈1丈8尺(約5.5m)、国内最大級の木造不動尊像もあり、内仏殿では四国遍路体験ができる。

東京都江東区富岡1-17-13 8時〜18時(毎月1,15、28日の縁日は〜20時) 交地下鉄東西線ほか門前仲町駅1番出口から徒歩2分

大栄山 永代寺

 真言宗・高野山派の寺院で御府内八十八ヶ所霊場のひとつ。元々は永代橋東側一帯で約6万500坪を所有していたが、明治初年の廃仏毀釈で廃寺になり、明治29年以降は永代寺塔頭であった吉祥院(元禄5年創建)を永代寺と改称し、名残をとどめている。深川公園内に「富岡八幡宮別当永代寺跡」の石碑がある。

東京都江東区富岡1-15-1 5時〜16時 交地下鉄東西線ほか門前仲町駅1番出口から徒歩2分