リーバイス(Levi's)の通称で知られる老舗ジーンズブランド「リーバイ・ストラウス」は、レーザーとロボット技術によってジーンズへのダメージ加工やビンテージ感の再現処理を施す新技術『Project F.L.X.』を発表した。まだ市販品には導入されていないが、近い将来の同社製品に採用される可能性はきわめて高いだろう。

【詳細】他の写真はこちら

https://youtu.be/SMDlbNpE6dU

リーバイスが「デジタル時代を迎えたデニムの新しい製法」として自信を見せる『Project F.L.X.』は、これまで手作業で行われていたジーンズの仕上げプロセスを短時間化、および自動化する製造モデルだ。しかもジーンズの色落ち加工に従来用いられていた化学薬品をレーザーに置き換えることで、環境への悪影響も軽減させられるのだという。

この製法により、ジーンズの仕上げに使われる化学薬品は数千種類から数十種類にまで削減できるといい、2020年までに有害化学物質の排出をゼロにするという目標を掲げるリーバイスにとって、非常に重要なテクノロジーであることは間違いないだろう。



また、表面仕上げのデザインがデジタル化されることで、企画から製品化までのリードタイムが大幅に短縮できるばかりか、顧客ニーズにあわせて少量ロットでも随時生産可能なオンデマンド製造や、世界各地の小規模な製造拠点を有効活用するハイパーローカル生産ができるようにもなるそうだ。



19世紀アメリカのゴールドラッシュ時代に産声をあげたリーバイスではあるが、21世紀のデジタル時代には最新テクノロジーを積極的に導入しているのが興味深いところである。こうした取り組みは、ジーンズやワークウェアに馴染みのない層からリーバイスが再評価されるきっかけになるかもしれない。

関連サイト



Project F.L.X. Redefines the Future of How Jeans Are Designed, Made and Sold(Levi Strauss)

text渡辺 "d." 大輔(編集部)